つまりClipsは、スポーツのハイライト置き場にとどまらず、Prime Videoのカタログから見る作品を探すための発見機能へと位置づけが広がった、ということです 。
形式は、スマホでおなじみの縦型フィードです。9to5Macは、Prime VideoのiPhoneアプリ内で、テレビ番組や映画の発見を助ける縦動画として展開が始まったと報じています 。
実際の導線としては、ユーザーが短いスニペットを次々にスワイプし、興味を持ったらそのまま本編の視聴へ進む、またはウォッチリストに追加できると報じられています 。
作品説明を読むだけでは分かりにくい、会話のテンポ、映像のトーン、コメディの間、アクションの雰囲気などを、短い映像でつかみたい人向けの導線だと言えます 。
配信サービスの悩みは、見られる作品が多いほど「選ぶ」こと自体が難しくなる点です。AmazonはClipsについて、少しだけスクロールしたいときや、次に何を見るか決めたいときのための機能だと説明しています 。
この考え方は、Prime Video全体の使いやすさを高める流れともつながります。Amazonは2024年のインターフェース改善でも、ユーザーがより早く作品を見つけ、探す時間より視聴する時間を増やせるようにする狙いを説明していました 。
Clipsは、そのための新しい入口です。検索は見たいタイトルが決まっているときに便利です。おすすめ欄は、サムネイルや作品説明で判断できるときに機能します。Clipsはその中間で、実際の映像を少し見てから選びたい人に向いています 。
Clipsは、通常の予告編ページそのものではなく、Prime Videoのおすすめシステムを置き換えるものでもありません。大きな違いは、スマホ上で短い動画を次々に見比べる「フィード型」の閲覧体験にあります 。
予告編は、基本的に特定の作品に関心を持ってから見るものです。おすすめ欄は、作品画像やタイトル、短い説明文を見て判断します。一方Clipsは、まだ何を見るか決まっていない段階で、複数の作品の一場面を流し見しながら選べるのが特徴です 。
Prime Videoには過去にも「クリップ」に関係する機能がありました。ただし、今回のClipsフィードは、2021年に登場したクリップ共有機能とは別物です。
2021年の機能は、iOS上で一部のAmazon Original映画・番組から30秒のクリップを作成し、SNSやダイレクトメッセージで共有できるというものでした 。
今回のClipsは、誰かに場面を送るためではなく、Prime Video内で自分が見る作品を探すための機能です。短く言えば、旧機能は「共有する」ため、新しいClipsは「見つける」ための機能です 。
AmazonはClipsがPrime Videoで利用可能になったとし、スマートフォンでの利用を強調しています 。一方、9to5MacはPrime VideoのiPhoneアプリでの展開として報じています 。
ただし、公開されている情報だけでは、対応国、すべての対応端末、Android版がiPhone版と同じタイミングで使えるか、フィードがどの程度パーソナライズされるのか、対象作品数がどれくらいなのかまでは確認できません。日本から使えるかを含め、実際のアプリ表示やAmazonの追加案内を確認するのが安全です 。
そのため現時点では、Clipsは検索、通常のおすすめ欄、予告編、Prime Videoのホーム画面を完全に置き換えるものではなく、スマホ向けの新しい作品発見レイヤーと見るのが自然です 。
Prime Video Clipsは、短い映像をスワイプしながら映画や番組を“試し見”し、気になったら本編やウォッチリストへ進める機能です 。
作品名を決め打ちで検索するのではなく、「少し見れば判断できるかも」というときに役立つ仕組みです。ただし、対応地域や端末などの詳細にはまだ不明点が残っているため、実際に使えるかはPrime Videoアプリ側の表示を確認する必要があります 。