大型の暗号資産がCoinbase Primeに入ると、市場ではすぐに「機関投資家が売っているのでは」という見方が広がります。取引所に資産が移れば、たしかに売却の準備と読むことはできます。
ただし、今回のケースで慎重に見るべき点はここです。公開報道が示しているのは、ブラックロック関連と疑われるウォレットからCoinbaseへの入金・移動であって、ブラックロックやフィデリティが実際に市場で売却したことの証明ではありません。
何が起きたのか
CryptoRankとBitcoinWorldは、ブラックロックに関連するとされる、または広くそう見られているウォレットが、Coinbaseへ合計1億2443万ドル相当の暗号資産を移したと報じました。内訳は1,224 BTC(約9,816万ドル)と11,475 ETH(約2,627万ドル)です[2][
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ただし、このアドレスがブラックロックのものだと公式に確認されたわけではありません。BitcoinWorldはブラックロックが当該アドレスを公式に認めていないとし、CryptoRankも所有者は未確認だと説明しています[2][
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この違いは重要です。オンチェーンで確認されたのは、あくまでCoinbaseへの入金・送金です。Coinbase Primeは機関投資家向けの取引・カストディ(保管)サービスなので、そこへの入金は「取引可能な場所へ移した」ことを意味します。しかし、Coinbase Primeへの大型移動は、それだけで売却を意味するわけではないと過去の報道でも指摘されています[4]。






