OpenAIのモデル名は、2026年に入ってからさらに読みにくくなりました。混乱の原因は、ChatGPTの画面に出るモデル、開発者がAPIで呼ぶモデル、Codex向けモデル、そしてChatGPTから退役したモデルが、同じ文脈で語られがちなことです。
この記事では、OpenAIのモデルドキュメント、プラン制限ページ、リリースノート、退役告知をもとに、2026年時点で確認できるモデル名を整理します。これは公式資料ベースの可用性スナップショットであり、全モデルの発表年表ではありません。[1][
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まず押さえるべき全体像
| 見る場所 | 引用資料で確認できる主なモデル名 | 読み方 |
|---|---|---|
| ChatGPTの推論モデル | GPT-5.4 Thinking、GPT-5.4 / GPT-5.2 Thinking | OpenAIはGPT-5.4 Thinkingを、ChatGPTで最も高性能な推論モデルと説明しています。[ |
| ChatGPTの一般用途 | GPT-5.3 / GPT-5.2 Instant | Enterprise/Eduのモデル制限表では、このInstant行が無制限利用として掲載されています。[ |
| ChatGPT Pro系 | GPT-5.4 / GPT-5.2 Pro | Enterprise/Eduの制限表ではPro行が月15リクエストです。[ |
| ChatGPT mini・フォールバック | GPT-5.4 mini | OpenAIは、GPT-5.4 miniが2026年3月18日にChatGPTでロールアウト開始したとしています。FreeとGoユーザーは+メニューのThinking機能から使え、他のユーザーではレート制限時のフォールバックとして使われます。[ |
| APIの画像・リアルタイム音声・音声合成 | GPT Image 1.5 / gpt-image-1.5、gpt-image-1-mini、gpt-realtime-1.5、gpt-realtime-mini、gpt-4o-mini-tts | OpenAIのAPIモデル文書では、画像生成・編集、リアルタイム音声入出力、テキスト読み上げ向けの専用モデルとして掲載されています。[ |
| Codex | GPT-5.4、GPT-5.4-Mini、GPT-5.3-Codex、GPT-5.2-Codex、GPT-5.2、GPT-5.1-Codex-Max、GPT-5.1-Codex-mini | Codexのレートカードにこれらのモデルが掲載され、コードレビューにはGPT-5.3-Codexを使うとされています。[ |
| ChatGPTから退役 | GPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、OpenAI o4-mini、GPT-5 Instant/Thinking、GPT-5.1 Instant/Thinking/Pro | OpenAIの退役告知では、これらは2026年にChatGPTから外れたモデルとして扱われています。APIでの扱いは別です。[ |
ChatGPTで確認できる2026年の主なモデル
引用資料の範囲で最上位に位置づけられるChatGPTモデルは、GPT-5.4 Thinkingです。OpenAIはこれをChatGPTで最も高性能な推論モデルと説明し、文書、画像、ツール、調査、難しい数学、スプレッドシート、フロントエンドコード、スライド作成など、現実の難しい作業向けに設計されているとしています。[34]
Enterprise/Edu向けのモデル制限ページでは、主に3つの行が確認できます。GPT-5.3 / GPT-5.2 Instantは無制限、GPT-5.4 / GPT-5.2 Thinkingは長期的に週200回、GPT-5.4 / GPT-5.2 Proは月15リクエストです。[26] ただしこれはプラン制限の資料なので、すべてのChatGPTプランやワークスペースで同じモデル名、同じ選択画面、同じ上限が必ず表示されるという意味ではありません。[
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GPT-5.4 miniもChatGPT向けに確認できます。OpenAIのEnterprise/Eduリリースノートによると、GPT-5.4 miniは2026年3月18日にロールアウトが始まり、FreeとGoユーザーは+メニューのThinking機能からアクセスでき、その他のユーザーではレート制限時のフォールバックとして使われます。[24]
APIはChatGPTのモデル一覧とは別に見る
重要なのは、ChatGPTからモデルが外れても、それがそのままAPIからの削除を意味するわけではない点です。OpenAIの料金ページでは、OpenAI APIはChatGPT Plus、Business、Enterprise、Eduのサブスクリプションとは別請求だとされています。[2] また、GPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、o4-miniのChatGPT退役告知でも、その時点でAPIに変更はないと説明されています。[
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開発者にとっては、この区別が実務上とても大切です。APIカタログには、ChatGPTのモデル選択欄と単純に同じではない、用途特化のモデルが掲載されています。[1]
| 開発用途 | API文書などで確認できるモデル | 公式資料上の位置づけ |
|---|---|---|
| 画像生成・画像編集 | GPT Image 1.5 / gpt-image-1.5、gpt-image-1-mini | OpenAIはGPT Image 1.5を最先端の画像生成モデル、gpt-image-1-miniをGPT Image 1の低コスト版として説明しています。[ |
| リアルタイム音声 | gpt-realtime-1.5、gpt-realtime-mini | gpt-realtime-1.5は音声入力・音声出力向けの最良の音声モデル、gpt-realtime-miniは低コストなリアルタイムモデルとして掲載されています。[ |
| テキスト読み上げ | gpt-4o-mini-tts | GPT-4o mini TTSは、テキストから自然な音声を生成するモデルとして掲載されています。[ |
| Codex関連 | GPT-5.4、GPT-5.4-Mini、GPT-5.3-Codex、GPT-5.2-Codex、GPT-5.2、GPT-5.1-Codex-Max、GPT-5.1-Codex-mini | Codexのレートカードにこれらが並び、コードレビューではGPT-5.3-Codexを使うとされています。[ |
ChatGPTから退役したモデル
見慣れたモデル名の一部は、2026年のOpenAI公式告知では、現在のChatGPTモデル選択肢としては扱われていません。
| 日付 | ChatGPTから退役したモデル | 注意点 |
|---|---|---|
| 2026年2月13日 | GPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、OpenAI o4-mini、GPT-5 Instant/Thinking | OpenAIの退役告知では、その時点でAPIに変更はないとされています。[ |
| 2026年3月11日 | GPT-5.1 Instant、GPT-5.1 Thinking、GPT-5.1 Pro | OpenAIによると、既存のGPT-5.1会話は元のモデルに応じてGPT-5.3 Instant、GPT-5.4 Thinking、GPT-5.4 Proで継続します。[ |
| 2026年4月3日 | Custom GPTs内でのGPT-4o例外期間が終了 | ChatGPT Business、Enterprise、Eduの顧客はCustom GPTs内で2026年4月3日までGPT-4oにアクセスできましたが、その後は全プランで完全に退役するとされています。[ |
古いモデル名を見かけたときの読み方
GPT-4.1は、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、GPT-4.1 nanoを含むAPIファミリーとして導入されました。OpenAIはこのファミリーについて、コーディングと指示追従の改善、最大100万トークンのコンテキスト対応を説明しています。[7] その後、GPT-4.1とGPT-4.1 miniは、2026年2月13日にChatGPTから退役したモデルに含まれました。[
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o3とo4-miniは、回答前により長く考えるよう訓練されたoシリーズの推論モデルとして導入されました。OpenAIは、ChatGPT上でこれらのモデルがウェブ検索、ファイル分析、Python、視覚推論、画像生成などのツールを使えると説明していました。[8] その後、o4-miniは2026年2月13日にChatGPTから退役したグループに含まれています。[
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15]
また、OpenAIはgpt-oss-120bとgpt-oss-20bというオープンモデル名も文書化しています。[17] OpenAIの別ページでは、gpt-oss-120bが主要な推論ベンチマークでOpenAI o4-miniに近い水準に達し、単一の80GB GPUで効率よく動作するとされています。[
20] ただし、これらの記述はgpt-ossというモデル名の確認には使えますが、ChatGPTのモデル選択欄やAPIの完全な提供一覧として読むべきではありません。[
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20]
用途別に見るならどれを選ぶべきか
- ChatGPTで最も難しい推論、調査、数学、文書・画像理解、ツールを多用する作業をするなら、プランで提供されている場合はGPT-5.4 Thinkingから試すのが自然です。[
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- Enterprise/Eduで幅広い日常業務に使うなら、引用資料の制限表ではGPT-5.3 / GPT-5.2 Instantが無制限利用として掲載されています。[
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- 軽めのChatGPT利用やレート制限時の受け皿としては、2026年のリリースノートにGPT-5.4 miniが記載されています。[
24]
- APIで画像生成や画像編集をするなら、API文書に掲載されている**GPT Image 1.5 /
gpt-image-1.5とgpt-image-1-mini**を確認するのが出発点です。[1]
- APIでリアルタイム音声や読み上げを扱うなら、引用資料では**
gpt-realtime-1.5、gpt-realtime-mini、gpt-4o-mini-tts**が確認できます。[1]
- Codex関連の作業では、Codexレートカードを確認すべきです。同カードにはGPT-5.4、GPT-5.3-Codex、GPT-5.2-Codex、GPT-5.2、GPT-5.1-Codex系が掲載され、コードレビューではGPT-5.3-Codexを使うとされています。[
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要するに
2026年のOpenAIモデルを最も安全に整理するなら、ChatGPTの資料ではGPT-5.4 Thinking/Pro、GPT-5.3 Instant、GPT-5.4 mini、GPT-5.2系の行が確認でき、APIとCodexの資料では画像、リアルタイム音声、音声合成、コーディング向けの専用モデルが別枠で確認できる、という見方になります。[1][
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29][
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一方で、GPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、o4-mini、GPT-5 Instant/Thinking、GPT-5.1系は、現在のChatGPTモデル候補ではなく、ChatGPTから退役したモデルとして扱うのが妥当です。[14][
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33] APIやCodexでの扱いは別資料を確認する必要があります。




