| 69.4% |
| 66.7 |
| 67.9 |
| 引用可能な範囲では、GPT-5.5がコマンドライン系ワークフローで最も強い。 |
| SWE-Bench Pro | 58.6% | 64.3% | 58.6 | 55.4 | Claude Opus 4.7が首位。ただしClaudeの数値はAWSを引用した二次整理に基づく。 |
| SWE-Bench Verified / Resolved | — | 87.6% | 80.2 | 80.6 | Claudeが高いが、GPT-5.5の同列比較値がなく、名称も完全にはそろっていない。 |
| Graphwalks 256k:BFS / parents | 73.7 / 90.1 | 76.9 / 93.6 | — | — | OpenAIの長文コンテキスト表では、256kの2項目でClaude Opus 4.7がGPT-5.5を上回る。 |
| Graphwalks 1M:BFS / parents | 45.4 / 58.5 | — | — | — | GPT-5.5の100万トークン級コンテキスト性能を見る材料。同表の1M比較欄はOpus 4.6表記のため、Opus 4.7の判定には使いにくい。 |
| 知識・数学 | — | — | — | GPQA Diamond 90.1、GSM8K 92.6、MMLU-Pro 87.5、HLE 37.7 | DeepSeek V4-Proは、今回の資料で知識・数学系スコアが最もまとまっている。 |
| 視覚、スクリーンショット、computer use | — | vision-heavy workloadの改善、1:1ピクセル座標、XBOW視覚ベンチマーク98.5% | Cloudflareはnative multimodal agentic modelと説明。ただし同一視覚ベンチマークの数値はない | — | 視覚・UI操作の根拠はClaude Opus 4.7が最も直接的。 |
理由は大きく3つあります。
第一に、数値の出所がそろっていません。GPT-5.5のTerminal-Bench 2.0とSWE-Bench Proは、OpenAI提供のベンチマーク結果をメディアが伝えたものです。Claude Opus 4.7のSWE-Bench Pro、SWE-Bench Verified、Terminal-Bench 2.0は、AWSを引用した二次整理に基づいています。Kimi K2.6とDeepSeek V4-Proの一部スコアはHugging Faceのmodel cardに載っています。
第二に、ツール利用の有無で順位が変わり得ます。Mashableが報じたHLEの数値では、ツールなしではClaude Opus 4.7が46.9%、GPT-5.4 Proが42.7%でした。一方、ツールありではGPT-5.4 Proが58.7%、Claude Opus 4.7が54.7%です。これはGPT-5.5のスコアではありませんが、with toolsとwithout toolsを同じ表で混ぜる危うさをよく示しています。
第三に、バージョンやeffort設定、コスト設定も効きます。DeepSeek V4にはV4-ProとV4-Flashがあり、Yahoo FinanceはV4-Flashをより効率的で経済的な選択肢だと報じています。この記事で詳細な数値を使っているのは主にDeepSeek-V4-Proです。 またArtificial AnalysisはGPT-5.5を複数のeffort variantに分けており、GPT-5.5 xhighは同社Indexの実行コストが前世代より約20%高く、Claude Opus 4.7 maxより約30%低いとしています。
GPT-5.5の強みとして最もはっきり見えるのは、Terminal-Bench 2.0です。Yahoo Finance / Investing.comは、OpenAI提供のベンチマーク結果として、GPT-5.5がコマンドラインワークフローを測るTerminal-Bench 2.0で82.7%、GitHub issue resolutionを評価するSWE-Bench Proで58.6%を記録したと報じています。
長文コンテキストでは、OpenAIの表がより細かい数字を出しています。GPT-5.5はGraphwalks BFSで256kが73.7、1Mが45.4、Graphwalks parentsで256kが90.1、1Mが58.5です。同じ表では、GPT-5.4のGraphwalks BFS 1Mが9.4であるのに対し、GPT-5.5は45.4でした。
第三者評価では、Artificial AnalysisがGPT-5.5を新しいleading AI modelと位置づけ、OpenAIが同社の5つのheadline evaluationで首位、3項目でGemini 3.1 Pro Previewに次ぐ2位だったとしています。同記事は、GPT-5.5 xhighが同社Indexを実行する際、前世代より約40%少ないoutput tokensを使ったとも述べています。
Claude Opus 4.7は、公式情報で視覚とUI操作への言及が最も具体的です。AnthropicのAPIドキュメントは、この変更によりvision-heavy workloadsで性能向上が見込め、特にcomputer use、screenshot、artifact、document understandingのワークフローで重要だと説明しています。さらに、座標が実ピクセルと1:1で対応するため、画像への座標マッピングでscale factor計算が不要になるとも述べています。
Anthropicのローンチページでは、XBOWの視覚ベンチマークとしてClaude Opus 4.7が98.5%、Opus 4.6が54.5%だったという結果も紹介されています。 そのため、スクリーンショット理解、文書レイアウト解析、デスクトップUI操作、computer-use agentでは、4モデルの中でもClaude Opus 4.7の根拠が最も直接的です。
コーディング系では、ある整理記事がAWSの引用として、Claude Opus 4.7のSWE-Bench Proを64.3%、SWE-Bench Verifiedを87.6%、Terminal-Bench 2.0を69.4%としています。 引用可能なSWE-Bench ProとVerified / Resolvedの対照ではClaudeが上位に見えますが、これは直接の公式ベンチマーク表より一段弱いソースです。本番採用前には、自社リポジトリや自社の失敗事例で再評価するべきです。
運用面の注意もあります。Anthropicは、高解像度画像はより多くのtokensを使うため、追加の画像精度が不要ならClaudeに送る前にダウンサンプリングしてtoken usageの増加を避けるべきだと説明しています。
Kimi K2.6は、Cloudflare上で使う場合に特に候補に入ります。Cloudflareのchangelogによると、Moonshot AI Kimi K2.6は2026年4月20日にWorkers AIで利用可能になり、model IDは@cf/moonshotai/kimi-k2.6です。Cloudflareは、Moonshot AIとの提携によるDay 0 supportだと説明しています。
同じ情報源は、Kimi K2.6をnative multimodal agentic modelと呼び、long-horizon coding、coding-driven design、proactive autonomous execution、swarm-based task orchestrationを重視したモデルだと説明しています。アーキテクチャはMixture-of-Expertsで、総パラメータは1T、各tokenでactiveなパラメータは32Bとされています。
公開スコアでは、Kimi K2.6のHugging Face model cardにTerminal-Bench 2.0が66.7、SWE-Bench Proが58.6、SWE-Bench Multilingualが76.7とあります。 MarkTechPostは、Kimi K2.6のSWE-Bench Verifiedを80.2と報じています。
優先して試したい用途: すでにCloudflare Workers AIを使っているチーム、long-horizon coding、coding-driven design、マルチモーダルエージェント、多エージェントのオーケストレーション。
DeepSeek V4は、今回の資料ではV4-ProとV4-Flashに分かれます。Yahoo Financeは、DeepSeekの説明として、V4-Proがworld knowledge benchmarksで他のopen-source modelsを大きく上回り、トップ級のクローズドモデルであるGemini-Pro-3.1にはわずかに及ばないと報じています。同じ記事では、V4-Flashはより効率的で経済的な選択肢だとされています。
DeepSeek-V4-ProのHugging Face model cardには、今回の記事で最もまとまった知識・数学・コーディング・ターミナル系の評価値が掲載されています。具体的には、GPQA Diamond 90.1、GSM8K 92.6、HLE 37.7、MMLU-Pro 87.5、SWE-Bench Pro 55.4、SWE-Bench Verified / Resolved 80.6、TerminalBench 2.0 67.9です。
CNBCは、DeepSeekがV4をClaude CodeやOpenClawなどのエージェントツール向けに最適化したと報じています。またCounterpointのprincipal AI analystであるWei Sunは、V4のbenchmark profileは、かなり低いコストで優れたagent capabilityを提供し得ることを示していると見ています。
社内で説明可能な結論を出すには、同じモデルバージョンまたはAPI model ID、同じコンテキスト長、同じツール権限、同じreasoning effort、同じtemperature、同じtoken budget、同じscoring harnessで再実行する必要があります。特にツール権限は混ぜるべきではありません。HLEの報道が示すように、with toolsとwithout toolsでは相対結果が変わり得ます。
コストも能力と同時に測るべきです。Artificial Analysisは、GPT-5.5 xhighのIndex実行コストが前世代より約20%高く、Claude Opus 4.7 maxより約30%低く、output tokensは前世代より約40%少ないと報じています。 一方でAnthropicは、高解像度画像はより多くのtokensを使うと注意しています。
本番のエージェント運用では、単一ベンチマークの点数だけでなく、速度、token使用量、ツール呼び出し成功率、エラー修復率も同じくらい重要です。
現時点で最も信頼しやすい比較は、単一の総合ランキングではありません。Terminal-Benchを見るならGPT-5.5、SWE-Benchと視覚・computer-useを見るならClaude Opus 4.7、知識・数学の公開model cardを見るならDeepSeek V4-Pro、Workers AI上のマルチモーダルなagentic codingではKimi K2.6を候補に入れる、という用途別の整理が妥当です。
4モデルが同じハーネス、同じツール設定、同じバージョン条件で一通り評価されるまでは、きれいな総合順位表よりも、自社タスクでの再現テストを重視したほうがよいでしょう。