2026年第1四半期(1〜3月)の世界タブレット市場は、一見すると「横ばいで踏みとどまった」ように見えます。Omdiaによると、世界出荷台数は前年同期比0.1%増の3,700万台でした。ただし、同社はこの小幅な増加について、エンドユーザー需要の強さではなく、主に在庫積み増しによるものだとしています [2]。
つまり、ポイントは「出荷台数が少し増えた」ことではありません。販売チャネルに流れた端末は増えても、消費者、企業、学校などの最終購入が同じ勢いで増えたとは限らない、という点です [2]。
2025年の回復から一転、ほぼゼロ成長へ
今回の0.1%増は、2025年の回復基調と比べるとかなり鈍い数字です。Omdiaは、2025年の世界タブレット出荷が前年比9.8%増の1億6,200万台だったとしています [3]。その流れから見ると、2026年初めの市場は急ブレーキがかかった形です。
前四半期比では出荷が減少しましたが、Omdiaはこれを通常の季節性に沿った動きと説明しています。地域別では中南米が最も強く、次いで中東・アフリカが続きました [2]。ただし、地域によって伸びがあっても、市場全体を押し上げるほどの需要回復にはつながっていません。
伸びを止めている3つの要因
タブレット市場がほぼ横ばいにとどまった背景には、大きく3つの重しがあります。
1つ目は、成長が在庫主導だったことです。 Omdiaは、2026年第1四半期の小幅な伸びが、基礎的な需要ではなく在庫積み増しによって大きく押し上げられたと指摘しています [2]。数字だけを見ればプラスでも、需要の地力を示すサインとしては弱いということです。






