| 製品売上高 | 802億ドル | Appleの売上の中心はなおハードウェア |
| サービス売上高 | 310億ドル | サービス部門として過去最高 |
| iPhone | 3月四半期の売上記録 | iPhone 17ラインアップへの強い需要が寄与したとAppleが説明 |
| 研究開発費 | 114億ドル、前年同期比約34%増 | 9to5MacはApple史上最高の四半期R&D支出と報じた |
Appleは、iPhoneが3月四半期として売上記録を更新し、iPhone 17ラインアップへの強い需要が結果を支えたと説明した 。第三者による決算説明会の要約でも、iPhone売上は前年同期比で約22%増とされている
。
さらにAppleの公式発表では、すべての地域セグメントで売上が2桁成長したとされている 。つまり、今回の過去最高は特定の1製品や1地域だけに依存したものではなく、iPhone、サービス、地域別の広がりが重なった結果だった。
トップラインの伸びだけでなく、1株利益とキャッシュ創出も強かった。これが、今回の3月四半期を単なる売上増以上のものにしている。
理由はかなりシンプルだ。研究開発費の伸びが、売上の伸びを上回ったからだ。
計算はこうなる。
114億ドル ÷ 1,112億ドル ≒ 10.3%
Appleの売上高は前年同期比17%増で、3月四半期として過去最高だった 。一方、研究開発費は前年同期比で約34%増えた
。分母である売上も大きく伸びたが、分子であるR&D費用はそれ以上のペースで増えた。その結果、売上高に占めるR&Dの割合が10%台に乗った。
ここで注意したいのは、「これがApple史上初めて10%を超えた」と断定するには、過去四半期ごとの比率を網羅した系列データが必要だという点だ。今回の資料から確実に言えるのは、少なくともこの四半期にR&D費用が114億ドルという過去最高水準に達し、売上高比で約10.3%になったということだ 。
Appleは、114億ドルのR&D費用をプロジェクト別に細かく開示しているわけではない。したがって、特定の1テーマにすべてを結びつけるのは慎重であるべきだ。
ただし、方向感は見える。9to5Macは、AppleのR&D支出が過去最高に達した背景として、業界全体で進むAI開発投資の拡大を挙げている 。また、別の決算説明会要約では、Appleが製品とサービスにまたがってR&D投資を増やしているとの説明が紹介されている
。
一方で、研究開発費が売上高の約10.3%に達したことは、別の物語を示している。Appleは売上が弱いから支出比率が上がったのではない。売上が強い局面でも、それ以上の速度で将来投資を増やしている。