| 目的 | 向いている使い方 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 質問、要約、翻訳、下書き | DeepSeek Chat | ブラウザで素早く試したいとき。公式サイトからDeepSeek Chatにアクセスできます。 |
| スマートフォンで使う | DeepSeek App | 移動中やモバイル端末で使いたいとき。公式サイトにはアプリへの導線があります。 |
| 業務ツールやワークフローに組み込む | DeepSeek Open Platform/API | コードからモデルを呼び出したいとき。APIはOpenAI互換形式で、公式のbase_urlが示されています。 |
ファクトチェック目的なら、最初はWeb版やアプリでプロンプトと手順を試すのが現実的です。たとえば「記事の段落を検証可能な主張に分解する」「確認すべき一次情報の種類を洗い出す」といった手順が固まってから、APIで社内ツールや文書処理パイプラインに組み込むとよいでしょう。
DeepSeekには、読む、分類する、整理する作業を任せます。一方で、正しいかどうかの最終判断は、あなたが直接開いて確認できる情報源に基づいて行います。
最初に使いやすいプロンプトは、次の形です。
次のテーマについて、情報収集とファクトチェックを行いたいです。
テーマ:[ここにテーマを書く]
このテーマを、検証可能な主張に分解してください。
各主張について、以下を表にしてください。
- 確認すべき内容
- 開くべき情報源の種類
- 検索キーワード案
- AIの推論だけに頼った場合のリスク
「この話は本当ですか?」と聞くよりも、表やチェックリストに落とし込ませた方が、あとで人間が確認しやすくなります。
次のテーマを検証するための検索クエリを10個作ってください。
テーマ:[ここにテーマを書く]
次の4分類に分けてください。
1. 公式情報
2. 原報告書・公開データ
3. 報道記事
4. 反論・異なる見解
各クエリについて、どのような検索結果を優先して開くべきかも説明してください。
以下の文章を読み、事実として正誤を確認できる主張を列挙してください。
各主張について、次の項目を表にしてください。
- 誰が
- 何をしたか
- いつ
- 関係する数字・引用
- 公開前に照合すべき情報源の種類
文章:
[ここに文章を貼る]
これから、2つの異なる情報源から抜粋した文章を貼ります。
次の観点で比較してください。
- 一致している点
- 矛盾している点
- 日付や条件が不足している点
- 事実ではなく解釈になっている文
- 一次情報で確認すべき文
情報源A:
[ここに貼る]
情報源B:
[ここに貼る]
上記の主張を、公開前のファクトチェック用チェックリストにしてください。
列は次の形式にしてください。
主張 | 開くべき情報源 | 検証状況 | リスク | 編集メモ
直接確認できる情報源がない場合は、正しい・誤りと断定しないでください。
DeepSeekをチャットボット、Webサイト、社内ツール、文書処理フローに組み込みたい場合は、手作業ではなくOpen Platform/APIを使います。DeepSeekのAPIドキュメントでは、APIはOpenAI互換形式で、設定を変更すればOpenAI SDKやOpenAI API互換ソフトウェアから利用できると説明されています。base_urlはhttps://api.deepseek.com、OpenAI互換のためにhttps://api.deepseek.com/v1も使えます。
DeepSeekのドキュメントには、認証設定のページと、会話形式の応答を作るCreate Chat Completionのページもあります。Pythonで書くと、基本形は次のようになります。
from openai import OpenAI
client = OpenAI(
api_key='DEEPSEEK_API_KEY',
base_url='https://api.deepseek.com'
)
response = client.chat.completions.create(
model='deepseek-chat',
messages=[
{'role': 'system', 'content': 'あなたは文章を検証可能な主張に分解する補助者です。'},
{'role': 'user', 'content': '次の文章を、主張、照合すべき情報源、検証リスクに分けてください:...'}
]
)
print(response.choices.message.content)
このコードはあくまで実装のひな型です。実際のプロダクトや業務システムに入れる前に、認証方法、パラメータ、モデル名、エンドポイントを公式APIドキュメントで確認してください。
deepseek-chatとdeepseek-reasonerの選び方APIドキュメントでは、deepseek-chatとdeepseek-reasonerはいずれもDeepSeek-V3.2に対応し、128Kのコンテキスト上限を持ち、APP/WEB版とは異なると説明されています。 また、deepseek-chatは「non-thinking mode」、deepseek-reasonerは推論モードとして説明されています。
実務では、次のように使い分けると整理しやすくなります。
deepseek-chatを使う場面:要約、分類、下書き、翻訳、単純なチェックリスト作成など。deepseek-reasonerを使う場面:複数段階の分析、論点の比較、複雑な推論の分解など。業務でDeepSeekを使う場合、特にAPI経由で使う場合は、機密情報、顧客情報、未公開資料を送る前に、利用規約と社内ルールを確認してください。DeepSeekの利用規約では、ユーザーが入力する情報を「Inputs」、モデルが返す内容を「Outputs」と呼び、Outputsにはテキスト、表、コードなどが含まれると説明されています。
同規約では、法令・コンプライアンス上の要求を満たすため、サービス利用行動を技術的手段で確認することがあり、リスクフィルタリングの仕組みなども含まれるとされています。 さらにOpen Platformの規約では、利用者とエンドユーザーの双方がDeepSeek Terms of Useを遵守するよう求めています。 エンドユーザーがいるサービスに組み込む場合は、APIへ送るデータ、ユーザーへの説明、運用上の責任を事前に点検しておきましょう。
DeepSeekの出力を記事、報告書、公開資料に使う前に、少なくとも次の点を確認します。
DeepSeekを情報収集と検証に使うなら、役割を分けるのが最も重要です。DeepSeekには、長い文章を読み、主張を分解し、検索語を作り、チェックリストに整理する作業を任せます。一方で、事実かどうかの判断は、あなたが直接開いた情報源で行います。
まず試すなら、公式サイトからDeepSeek Chatやアプリを使うのが手軽です。作業を自動化したい開発者やチームは、OpenAI互換形式のAPIを使ってワークフローに組み込めます。 信頼性が必要な場面では、DeepSeekの回答をそのまま使うのではなく、必ず「検証すべき主張の一覧」に変換してから確認するのが安全です。