| BTC価格の前提 | SAFUの評価額 | 取得額約10.05億ドルとの差 |
|---|---|---|
| 67,000ドル | 約10.05億ドル | ほぼ取得額並み |
| 80,000ドル | 約12.00億ドル | 約+1.95億ドル |
| 80,200ドル | 約12.03億ドル | 約+1.98億ドル |
BTCが80,000ドルちょうどなら、15,000 BTC × 80,000ドル = 12.0億ドルです。報道時点のBTC価格80,200ドルを使った記事では、SAFUの評価額は約12.1億ドル、未実現益は約2億ドル、上昇率は約20%とされています。
SAFUはSecure Asset Fund for Usersの略で、Binanceがユーザー資産を保護する目的で2018年7月に設立した基金です。Binance Academyによると、設立時には取引手数料の一部を割り当てて基金を成長させる仕組みが取られました。
Binanceは2026年1月30日、約10億ドル規模のSAFUのステーブルコイン保有を30日以内にビットコインへ移す計画を発表したと報じられています。 その後、2月12日にSAFUのビットコイン転換が15,000 BTCで完了したとする報道が出ています。
理由は、SAFUの主要な準備資産がBTCになったためです。ステーブルコイン中心の基金であればドル建て評価は比較的動きにくい一方、15,000 BTCを保有する基金では、BTC価格が1,000ドル動くたびに評価額は単純計算で1,500万ドル動きます。
そのため、BTCが平均取得単価の約67,000ドルから80,000ドルへ上がると、SAFUの評価額は約10.05億ドルから約12.0億ドルへ増えます。これは基金そのものが追加で資金を受け取ったというより、保有BTCの時価が上がった結果です。
この約2億ドルは、売却で確定した利益ではなく未実現の評価益です。 BTC価格が平均取得単価付近まで下がれば、15,000 BTCの評価額は再び約10.05億ドル近辺になります。さらに下がれば、SAFUのドル建て価値も下がります。
Binanceは、BTC価格の変動でSAFUの市場価値が8億ドルを下回った場合、財務準備を使って10億ドルへ戻す方針を示したと報じられています。 ただし、Binance AcademyはSAFU内のトークン構成はBinanceの裁量で随時調整され得るとも説明しています。
8万ドル超えはSAFUの時価を約2割押し上げましたが、同時にユーザー保護基金がBTC相場の上下により強く左右される構造になったことも意味します。一部報道では、高ボラティリティ資産への移行がユーザー保護の安定性に与えるリスクも指摘されています。
したがって、見るべきポイントは評価額だけではありません。今後は、BTC残高、時価評価、8億ドルを下回った場合の補填方針、監査やリバランスの実施状況を合わせて確認する必要があります。