これは、磁星を対象とした史上初の連携電波・X線偏光測定となりました。
研究結果は2026年8月5日付の科学誌『Nature』に発表されました。
異常に高いX線偏光度:軟X線帯域(2 keV)での位相平均偏光度が**65%に達し、特定の自転位相では約80%**に上昇。これは、従来のプラズマ過程だけでは説明できない値で、通常の類似天体の約3倍に相当します。
偏光角の規則的な変動:偏光角が磁星の自転周期にわたって滑らかで首尾一貫した変化を示し、真空の複屈折が磁気圏内で作用する場合に予測されるパターンと見事に一致しました。
エネルギー依存性:偏光度は2 keVから4 keVにかけて有意に減少し、これも理論モデルと整合しています。
研究チームは「真空の複屈折の存在を示すこれまでで最も決定的な信号」と評価する一方、この信号はQED予測と「一致している」ものであり、最終的な証明にはさらに観測を重ねる必要があると慎重な姿勢を崩していません。現在も代替的な磁気圏モデル(プラズマ効果など)の精査が続けられています。
IXPEによる同磁星や他の磁星のさらなる観測が計画されており、これにより真空の複屈折が確固たるものとなれば、量子電磁力学の検証はもとより、極限磁場下での真空の性質を直接探る新たな宇宙物理学の扉が開かれることになります。