翌第5ステージは、ボジョレーのワイン畑を縫う容赦ない丘陵コース。ここでフェラン=プレヴォはさらに2分35秒を失い、総合では首位からちょうど5分差の17位に転落した。この時点で彼女の口から、衝撃的な言葉が飛び出した。「もう終わったと思う(I think it's over)」
。ユーロスポーツのインタビューでは、体調は悪くないとしつつも、「急な坂で加速できなくなった。でも気分は悪くなかった」と、自身の現状を率直に分析している
。VELO誌は、彼女が「何の言い訳もせずに黄色い夢が消え去るのを見つめた」と報じた
。
フランス自転車界の象徴、モン・ヴァントゥへの頂上ゴールとなった第7ステージ。ここでフェラン=プレヴォは、ステージ優勝者のカシア・ニェヴィアドマ=フィニー(キャニオン・スラム)に10分以上の差をつけられ、総合14位、首位から14分37秒差まで沈んだ。ニューヨーク・タイムズは「彼女は金曜日のステージを勝者から10分以上遅れて終え、第8ステージ前の離脱は次の論理的なステップだった」と報じている
。
この1週間を通じて、フェラン=プレヴォは決してフォームを言い訳にしなかった。彼女は繰り返し、前年王者に君臨した「急斜面での爆発的な加速」が今年は全くできなかったと語っている。彼女を最終的に退場させた朝の体調不良は、それとは別の、突発的な要因だった。
第7ステージでヴァントゥを制したニェヴィアドマ=フィニーは、ゴールまで9.7kmの地点でライバルたちが互いにマークし合う隙を突いてアタック。そのまま独走で逃げ切り、マイヨ・ジョーヌを獲得した。第2位のデミ・ヴォレリング(FDJユナイテッド・スエズ)との差はわずか15秒、第3位ロイサーも39秒差と、極めて僅差の争いとなっている。
| 順位 | 選手(チーム) | タイム |
|---|---|---|
| 🟡 1 | カシア・ニェヴィアドマ=フィニー(キャニオン・スラム) | 24:07:34 |
| 2 | デミ・ヴォレリング(FDJユナイテッド・スエズ) | +0:15 |
| 3 | マーレン・ロイサー(モビスター) | +0:39 |
| 4 | エリザ・ロンゴ・ボルギーニ(UAEチームADQ) | +2:59 |
| 5 | アントニア・ニーダーマイヤー(キャニオン・スラム) | +3:21 |
第8ステージ(8月8日)はシストロンからニースへ向かう171.9kmの丘陵ステージで、獲得標高は3,399m。続く第9ステージ(最終日)に持ち越される総合争いは、15秒差のニェヴィアドマ=フィニーとヴォレリング、そして39秒差のロイサーという熾烈な三つ巴となっている。フェラン=プレヴォの不在は、各チームの戦略に新たな要素をもたらすことは間違いない。