Nintendo Switch 2本体の4K出力時の上限は60fps、内蔵ディスプレイも1080pであることを考えると、これらの数値は2DやUI主体のゲームとしては、ハードの上限を引き出していると言える 。初期プレビューによれば、実際の変化が最も感じられるのはテキストの鮮明さとスクロールの滑らかさだという。旧Switchでは、小さな文字が密集するUIがやや「ぼやけた」印象になることがあったが、4Kおよび1080p対応でこれが解消され、何サイクルも続くダイス管理や長文の会話パートが格段に読みやすくなる
。
もしこれまでプレイする機会がなかったなら、このシリーズがなぜ支持されているのか、ここで簡単に紹介しよう。
『Citizen Sleeper』(オリジナルは2022年5月5日発売)では、プレイヤーは「スリーパー」と呼ばれる存在になる。これは、人間の意識をデジタル化して移植した、企業から逃亡したアンドロイドだ。舞台は荒廃しつつも活気のある宇宙ステーション「アーリンの瞳」。ゲームシステムはテーブルトークRPGに着想を得た「サイクル」制で、毎朝サイコロを振り、出た目を作業や探索、人間関係の構築といった様々な行動に割り振っていく。戦闘は存在しない。刻々と減っていく身体のコンディションを管理しつつ、個性豊かな住人たちとの絆を深め、ステーションに渦巻く陰謀の真相を追うことだけが、この世界での生存の鍵となる 。当初はPC、Mac、Switch、Xbox向けに発売され(Game Passにも対応)、2023年3月31日にはPS4/PS5版もリリースされた
。Switch 2 Editionには、発売後に配信された全3話のDLCエピソード(FLUX、REFUGE、PURGE)も最初から含まれている
。
**『Citizen Sleeper 2: Starward Vector』**は2025年1月31日発売。前作の舞台をステーションの外へと広げ、星系規模の冒険へとプレイヤーを誘う。主人公は相変わらず追われる身のスリーパーだが、今回は自身の宇宙船とクルーを率いる立場となる。星系中に散らばる契約や勢力との駆け引き、そして数々の倫理的ジレンマが待ち受ける。ダイス駆動の基本システムはそのままに、クルーのストレスや船のリソース管理といった新要素が加わり、前作で評判となった「資源サイクルの緊張感」はさらに深化している。本作はPC、Mac、Switch、PS5、Xbox Series X|Sで同時発売され、初日からGame Passにも対応した 。
両作とも、徹頭徹尾「物語」を主役に据えたゲームであり、しばしば『Disco Elysium』を思わせる、一人用のデジタル・テーブルトークRPG体験と評される 。Switch 2のより大きく、よりシャープな画面と安定した60fpsは、携帯モードでの「1サイクルだけ」という手軽なプレイスタイルと抜群の相性を見せる。一方、ドックに接続したテレビでは、手描きのアートやGuillaume Singelinによるキャラクターポートレートがより鮮明に描き出され、まるで高精細なデスクトップ・ビジュアルノベルのような体験を楽しめるはずだ
。
任天堂の「Switch 2 Edition」は、オリジナルゲームと、Switch 2の性能を引き出すための「アップグレードパック」をバンドルしたものだ。アップグレードの内容はタイトルによって異なり、ビジュアルの向上、新機能、追加モードなどが含まれる 。「Citizen Sleeper」2作品の場合、アップグレードパックが提供するのは、上記の解像度とフレームレートの向上である。ゲームのファイルサイズ自体は旧Switch版と同じ(各1.6GB)であるため、アップグレードの手続きはシンプルだ。旧Switch版のデジタル版、あるいはパッケージ版の所有者は、ニンテンドーeショップを通じて、追加料金なしでSwitch 2 Editionを入手できる
。もちろん、新規プレイヤーはSwitch 2 Editionを直接購入すればいい。
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