この一戦は単なる1勝以上の意味を持つ。試合内容からは、シリーズの今後を占ういくつかの重要なポイントが見えてきた。
カロライナにとって最大の収穫は、オフシーズンの大型補強であるイーラーズが決定的な働きを見せたことだった。
第2ピリオド終盤、1–1の同点から個人技でディフェンスを突破して勝ち越しゴール。
しかし試合は第3ピリオドにジョシュ・アンダーソンのゴールで再び同点に。
それでも延長開始3分29秒、中央から抜け出したイーラーズがゴールを決めて試合を終わらせた。
カロライナがこの夏に彼を獲得した理由――大舞台で決定的な得点を生む能力――が、まさにこの試合で証明された形だ。
スコアは接戦だったが、内容ではハリケーンズが優勢だった。
シュート数は26対12でカロライナが大きくリードし、試合の流れもほぼ支配していた。
そのパフォーマンスはESPNの試合評価で**チーム成績A−**と評価されている。
ポイントは大差で勝つことではなく、勝負どころで決め切れるか。この試合ではその役割をイーラーズが担った。
モントリオールはシュート数では大きく劣ったが、最後まで危険な存在だった。
フォワードのジョシュ・アンダーソンが2得点を挙げ、第3ピリオドのゴールで試合を延長に持ち込んだ。
これはカナディアンズの特徴をよく示している。試合の主導権を握られた場面でも、数少ないチャンスを確実に得点へ結びつける力がある。
延長戦のドラマの裏で、両チームには改善すべき点も見えた。
カロライナ・ハリケーンズ
攻撃の組み立てやパック支配は優れていたが、決定力は一部の選手に頼る場面も多かった。今後は複数ラインから安定して得点を生むことが求められる。
モントリオール・カナディアンズ
守備面では中央突破を許した場面が問題だった。延長決勝点も、イーラーズが中央から抜け出した形で生まれている。
第2戦ではイーラーズが際立ったが、シリーズの行方を左右しそうな選手はほかにもいる。
ニコライ・イーラーズ
2度の勝ち越しゴールを決めたことで、次戦ではモントリオールの守備が最も警戒する選手になる。
ニック・スズキ
カナディアンズの主将であり、プレーオフでもチームの中心的得点源の一人。
テイラー・ホール
カロライナのベテランフォワード。チームはプレーオフのラウンド間で長い休養期間を取り、健康な状態でシリーズに入ったと語っている。
今後の試合で特に注目されるポイントもある。
カロライナの“休養効果”
ハリケーンズは前ラウンド後に長い休養期間があり、コンディション面では有利とも言われる。ただし試合勘の問題も指摘されている。
レーン・ハットソンの存在
カナディアンズの若手ディフェンス、レーン・ハットソンはプレーオフでブルーライン最多得点を記録しており、攻撃の起点として重要な役割を担っている。
カロライナは単に1試合を取っただけではない。
第1戦を落としたままなら0–2の劣勢になっていた可能性があったが、延長勝利でシリーズを振り出しに戻した。
そして何より、プレーオフで試合を決められる得点者がいることを示した。
もしイーラーズのような決定的な得点が続くなら、この東カンファレンス決勝の流れは大きく変わる可能性がある。