対するオーストラリアの前半のパフォーマンスは散々なものだった。ESPNが「動きが重く、イライラが募り、ほとんど効果的ではなかった」と評した通り、攻撃の形を作れず、メキシコのプレッシャーに苦しんだ 。唯一の決定機は前半終了間際。メキシコの守備ミスからFWモハメド・トゥーレがゴール前でボールを奪ったが、この絶好の同点機を決めきれなかった
。後半はやや改善したものの、ゴールを脅かす場面は最後まで生まれず、得点力不足という積年の課題が、本番直前のキャンプにも影を落とした
。
この日のローズボウルには、実に78,479人の大観衆が詰めかけた。その多くが「エル・トリ(メキシコ代表の愛称)」を後押しし、「熱狂的で、ひいきも露骨な」完全アウェーの雰囲気を作り出した 。これこそが、メキシコが今大会の共催国として享受するであろう、巨大な地元サポーターの後押しの一端だ。
この試合は、オーストラリア代表のトニー・ポポヴィッチ監督が、合宿に参加している29名の選手たちを見極める最後のテストの場でもあった。W杯の最終登録メンバー26名は、6月1日の期限までに提出しなければならない 。
ポポヴィッチ監督は試合前、「メンバー選考は最終段階に非常に近づいている」と語っていた。以前には「26枠のうち約18枠は固まっている」と発言しており、実際にカリフォルニア州に渡る前の月曜日には、すでに8名がメンバーから外れていたことからも、大枠は決まっていることがうかがえた 。
しかし、この試合での精彩を欠いたパフォーマンス、とりわけ攻撃陣の決定力不足は、29名から26名へと選手を絞り込む最後の決断をより困難なものにしたことは間違いない。この試合でのプレーぶりを受け、攻撃的ポジションの選手たちにかかる最終選考の目は、一層厳しいものとなった 。
最後の準備を終えた両チームは、いよいよ目前に迫った本大会のグループステージに臨む。
共催国として、メキシコは大会初日の開幕戦を戦う。グループAの相手は南アフリカ、韓国、チェコ。日程は以下の通り。
サッカルーズは、北米西海岸を舞台に強豪ひしめくグループDで戦う。相手は共催国のアメリカ、パラグアイ、そしてトルコだ。キックオフ時間はすべてオーストラリア東部標準時(AEST)。
この1-0という結果は、メキシコにとっては最高の形での門出を予感させるものとなったが、オーストラリアにとっては、本番までに解決しなければならない課題を改めて浮き彫りにする一戦となった。
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