NVIDIAは四半期売上816億ドルを報告し、前四半期比で約20%増、前年同期比では85%増という急成長を達成した。
最大の牽引役はデータセンター事業で、売上は752億ドルに達しこちらも過去最高。前年同期比では92%増となり、総売上の大部分を占めている。
クラウド大手(いわゆるハイパースケーラー)やAIモデル開発企業、企業のAI導入プロジェクトがGPUとAIサーバーへの投資を急拡大しており、NVIDIAはその中心的サプライヤーになっている。
記録的なキャッシュフローを背景に、同社は株主還元策も拡大した。
この動きは、AI需要が今後も長期的に続くという経営陣の自信を示すものと受け止められている。
NVIDIAは次の四半期について、売上約910億ドルを見込むと予想した。
これは依然として強い成長だが、直前の四半期のような約20%の急激な連続成長よりは緩やかなペースになる可能性がある。
投資家にとっては、AIブームが終わる兆候というよりも、急拡大の初期フェーズからより成熟した成長段階へ移りつつあるというシグナルと解釈されている。
同社の見通しには、中国向けデータセンター売上が含まれていない点も重要だ。これは米国政府による先端AIチップの輸出規制が続いているためである。
その結果、中国市場はNVIDIAのデータセンター事業において現時点では限定的な存在となっており、将来の需要を正確に予測しにくい状況が続いている。
今回の決算では、スタートアップなどへの投資保有額が約430億ドルに達していることも明らかになった。
NVIDIAは単なる半導体メーカーにとどまらず、AI企業への出資を通じてエコシステム全体を支える存在にもなりつつある。こうした投資は、同社のハードウェアを利用するAI企業の成長を後押しする戦略的な側面を持つ。
今回の決算から読み取れる最大のポイントは、AIコンピューティングへの世界的投資が依然として非常に強いという点だ。
データセンター向け売上の急拡大、巨額の株主還元、そしてAI企業への投資拡大。これらすべてが、AIインフラの構築がまだ初期段階にあり、今後も大規模な投資が続く可能性を示している。
そして少なくとも現時点では、その中心にいる企業がNVIDIAであることは間違いない。