株価はHK$971で初値を付け、公募価格のHK$980を早々に下回りました 。取引開始直後には最大3%下落し、終値は約1.28%安。ウォール・ストリート・ジャーナルは「当初の上場参考価格から12.95%下落した」と報じ、期待外れの船出となったことを印象づけています 。この日、ハンセン指数はほぼ横ばいでしたが、ハンセンテック指数は1%下落しました 。
同社は5450万株のH株を1株あたりHK$980で発行し、上限とされたHK$1,010を下回る価格で決着しました 。これにより、2026年におけるアジアでは中国のメモリーチップメーカーCXMTの86億ドルに次ぐ規模となり、香港市場としては2019年のアリバaba以来の大型案件となりました 。仮に15%のグリーンシューオプション(追加割当権)がすべて行使されれば、総調達額は最大81億ドルに膨らむ可能性があります 。
上場の数日前、中際旭創の会長は深圳市場に上場するA株について、最大80億元(約11億ドル)の自社株買い計画を発表しました。この買い戻しは、香港上場に先立ち株価を安定させ、市場心理を下支えするために明確に設計されたものであり、経営陣が不安定な市場環境に自信を示した格好です 。これにより、深圳市場での株価は、前週の大幅な売り越しから持ち直しました 。
初日の株価が冴えなかった一方で、機関投資家からの需要は極めて旺盛でした。今回の公募では33のコーナーストーン投資家が名を連ね、合計で34.5億ドル(公募ベースの約49.1%)の引き受けを確約しました 。
主なコーナーストーン投資家は以下の通りです:
目論見書によると、機関投資家向けのトランシェは13倍以上の応募倍率となりました 。香港個人投資家向けは約16.8倍、国際機関投資家向けは9.7倍の倍率でした 。
中際旭創は、今回のIPOで調達した資金を主に以下の用途に充てるとしています :
上場のタイミングは、世界的にAI関連銘柄への投資家の信頼が揺らぎ始めるなかでした。ウォール・ストリート・ジャーナルは「投資家がAI株への信頼を再評価している」と指摘 。サウスチャイナ・モーニング・ポストは「AI関連株への投資家の自信が薄れるなかでの上場」と報じています 。とはいえ、こうした逆風下でも大型案件として成立したことは、AIインフラストラクチャーそのものへの根強い需要を示していると言えるでしょう。
同社は目論見書などで以下の重大なリスクを明示しています: