主要国市場は特に力強い伸びを示しました。
中国のEV市場はより複雑な様相を呈しており、統計の種類によって数字が異なります。
中国汽車工業協会(CAAM)の卸売りデータ(輸出を含む)によると、7月のNEV販売台数は156万1000台に達し、新車販売全体に占める割合は過去最高の60.4%を記録しました。これは初めて60%の大台を超えた数字です 。前年同月比の伸び率は23.7%増でした
。NEVの生産台数も過去最高の157万6000台に達しました
。
一方、中国乗用車市場信息聯席会(CPCA)の小売りデータはより慎重な見方を示しています。NEVの小売り浸透率は過去最高の65.1%に達したものの(前年同月比11.6ポイント増)、小売り台数は7カ月連続で減少しました 。BEV(純電気自動車)の小売り販売は約64万7000台で前年同月比6%増でしたが、PHEV(プラグインハイブリッド車)は同21.1%減と落ち込みました
。
輸出ブームが際立ちました。7月のNEV輸出台数は54万~55万3000台と、前年同月比で約1.5倍に急増 。中国の自動車輸出全体に占めるNEVの割合は2カ月連続で過半数を超えました
。NEV輸出の内訳をメーカー別に見ると、比亜迪(BYD)が17万3721台でシェア32.2%と首位、テスラ中国は6万6330台で3位でした
。この輸出の急拡大が、低迷する国内小売りの一部を補っています。
統計上の注記:本稿で主に参照しているBMI(ベンチマーク・ミネラル・インテリジェンス)の世界185万台という数字は、CAAMのNEV統計よりもEVの定義が狭く、国境をまたぐ計上方法も異なります。BMIが中国として計上する数字は約98万台で 、これは中国国内の卸売り生産台数全体と、BMIの集計範囲に含まれる台数の差によるものです。
米国市場の低迷が主因です。米国のEV販売台数は7月単月で前年同月比30%以上減少しました。一方、ガソリン車を含む全軽量車販売の落ち込みはわずか1.4%でした 。第2四半期には一時回復の兆しも見えましたが、7月の数字でその流れは途絶えました
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政策の影響は明白です。トランプ政権下で2025年9月に連邦政府のEV税額控除(最大7500ドル、約120万円)が廃止されたことに加え、化石燃料推進政策、規制の緩和、購入インセンティブの終了が需要を急激に冷え込ませました 。販売店での値引きも縮小し、販売をさらに抑制しています
。さらに、税額控除終了を見越して2024年から2025年前半にかけて需要が先食いされた影響で、2025年夏の販売ベースが異常に高くなっており、前年同月比の減少幅がより大きく見える要因にもなっています
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欧州、中国、北米を除くその他地域(インド、東南アジア、ブラジル、オーストラリアなど)の7月のEV販売台数は約28万台と推計されます。これは世界全体の185万台から主要3地域(45万+98万+14万)を差し引いた残差です 。
これらの市場は全地域の中で最も力強い成長モメンタムを示しています。2026年上半期(H1)のEV販売台数は前年同期比で約98%増となり、1~6月累計で約140万台に達しました 。政策支援と新型車の投入が普及を後押ししています
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