最も深刻なインシデントは39周目、ターン3手前で発生しました。レースリーダーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が、フェルナンド・アロンソとポジション争い中のカルロス・サインツ(ウイリアムズ)を周回しようとしたところ、サインツがピアストリをブラインドスポットに置いたまま接触。この接触でピアストリのフロントウィングが破損、タイヤもパンクし、床下にも深刻なダメージが及び、結局56周目にリタイアを余儀なくされました
。
ピアストリはチーム無線でサインツの状況認識の欠如を「受け入れられない」と非難し、「ミラーを見ろ」と痛烈に批判。対するサインツはシステム障害を「良い言い訳になる」と反論しました
。スチュワードはサインツに「衝突の全責任」があると判断しましたが、標準の10秒ではなく、システム障害という「軽減事由(mitigating circumstance)」を考慮し、5秒のタイムペナルティに減じました
。
ベアマンはこの状況を「悪夢だ」と語り、「インフィールドを走っているときはミラーを確認する時間がない。事実上、毎ラップ青旗が出ているようなものだった。青旗を出されるべきじゃないときでもね」とシステム障害の影響を訴えています。
レース中盤、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、互いにポジション争いを繰り広げていたレーシングブルズのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドの後ろに阻まれ、タイムをロス。コースサイドでは青旗が点灯していましたが、2台は激しいバトルを続けました。これに激怒したフェルスタッペンは、無線で「あいつらにはペナルティを与えるべきだ! まったくバカげてる、このモロンどもが!」と絶叫。ペナルティの発動を求めました
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しかし、ローソンとリンドブラッドの両名は後に、システム障害によりステアリングやダッシュボードに適切な青旗警告が表示されなかったと説明。リンドブラッドは「番号が表示されなかった。ただ青旗が光っているだけで、全く役に立たなかった」と話し
、ローソンも「邪魔にならないようにしようとしていただけだ」と弁明しています
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ラルフ・シューマッハ、サインツに追加ペナルティを要求:元F1ドライバーのシューマッハは、接触前にサインツが7つもの青旗警告を通過していたにもかかわらず5秒のペナルティは軽すぎると主張。オランダGP(ザントフォールト)でのグリッド降格ペナルティを求め、「前例を作るべきだ」と訴えました。
デビッド・クルサード、ドライバーとチームを批判:元F1ドライバーのクルサードは、青旗の混乱に対するグリッド全体の対応は「十分ではない」と指摘。システム障害は要因の一つだが、ドライバーとそのエンジニアには依然として周囲の状況を認識する責任があると述べました。
トト・ウォルフ、ピットウォールのエンジニアを「テレタビーズ」と痛烈批判:メルセデスのチーム代表ウォルフは、後方チームのエンジニアがキミ・アントネッリをブロックしたドライバーに道を譲らせなかったことを「恥ずべきことだ」と激怒。自動システムがなくとも、エンジニアはドライバーに指示を出すべきだと主張しました。
自動化システムへの依存、再び議論に:今回の一件で、F1が電子フラグ警告に依存しすぎているのではないかという議論が再燃。自動システムがダウンしたことで、ドライバーはコースサイドのフラッグパネルと手動無線に頼らざるを得ず、まさに「昔ながらの」マーシャリングに逆戻りしました。
2026年のハンガリーGPは、重要なレースコントロール技術に対する、より強固なバックアップシステムの導入を求める声を加速させるでしょう。手動マーシャリングが最終的に機能したとはいえ、その遅れと混乱により、レースリーダーの一人が優勝争いから脱落し、複数のドライバーがペナルティを受けるという混乱が発生しました。正常に機能する自動警告、あるいはより優れた緊急時対応プロトコルがあれば、結果は大きく違っていた可能性があります。