ケインの活躍はこれで終わらない。36分にマルティン・バトゥリナのスーパーゴールで1-1の同点に追いつかれるも、前半42分、デクラン・ライスのコーナーキックから強烈なヘディングシュートを叩き込み、勝ち越しに成功 。このゴールは、彼にとってワールドカップ通算10得点目。ゲーリー・リネカーが持つイングランド代表のW杯最多得点記録に肩を並べる、歴史的な一発となった
。
中立のファンにとってはスリリングな試合だったが、イングランドとクロアチアのサポーターにとっては、心臓に悪い90分間だっただろう。試合はしばしば「カオス」や「FAカップ3回戦のような熱狂ぶり」と評され、両チームの守備陣は非常に脆い部分を見せた 。
クロアチアは決して諦めなかった。前半アディショナルタイム、このままイングランドリードで折り返すかと思われた最終プレーで、ペタル・ムサが裏への抜け出しから冷静にゴールを決め、土壇場で2-2の同点に。試合は再び振り出しに戻った 。
混乱は後半開始早々にも続く。後半わずか2分、かつてのレアル・マドリードでのチームメイト、モドリッチから温かい拍手を送られていた ジュード・ベリンガムが、個人技でペナルティエリアに切り込み、勝ち越しとなる3点目を奪う。これでイングランドが再びリードを奪い返した
。そして85分には、途中出場のマーカス・ラッシュフォードがブカヨ・サカのアシストからダメ押しの4点目を奪い、激闘に終止符を打った
。
公式の目的は選手の健康管理だが、多くのファンや批評家は、真の目的は試合を4分割して新たな広告枠を設けるための金銭的な策略だと批判している 。BBCは、この中断中に放映される広告枠の真のコストが明らかになったと報じ、サポーターの不満に拍車をかけた
。皮肉なことに、後半の給水タイムの頃にはイングランドのリードが広がっていたため、ブーイングは明らかに小さくなり、誰もが試合のハイペースに息を切らしていたと伝えられている
。
貴重な勝ち点3を獲得し、グループLの首位に立ったイングランド。トーマス・トゥヘル監督が率いるチームの焦点は、早くも第2戦へと移る。
イングランド vs ガーナ