国境警備隊が最初に衣服に砂がついた移民の集団を発見。調べた結果、このトンネルを使って不法入国した15人の移民が拘束され、ベラルーシ側に送還されました。これまでリトアニア・ベラルーシ国境やポーランド・ベラルーシ国境では同様のトンネルが発見されていましたが、ラトビアでは初めての事例です。
トンネル発見の翌日となる2026年8月11日、アンドリス・クルベルグス首相は、ラトビア東部国境での不法移民対策として、統合的な治安作戦「人狼作戦(Vilkatis)」の開始を発表しました。
この作戦は、各省庁間の情報共有メカニズムとして機能し、危機管理評議会が統括します。国境には軍と国境警備隊を含む人員と装備が増強され、作戦は少なくとも2026年8月末まで継続される予定です。国防省と内務省の共同評価に基づき決定されました。
ラトビアへの移民圧力は2025年半ばから劇的に強まっています。
リトアニアとポーランドが国境を厳格化した後、圧力はラトビアにシフト。ラトビアはベラルーシの移民圧力キャンペーンの新たな主要標的となっています。
ラトビアの議会選挙は2026年10月3日に予定されており、政府は一貫して移民危機をロシア・ベラルーシによる広範なハイブリッド戦争キャンペーンの一部と位置づけています。
ラトビア当局は移民急増を「自然発生的な流れ」ではなく、ミンスクが組織した「ハイブリッド攻撃」と明言。クルベルグス首相は2026年7月のEuronewsインタビューで、「ロシアマフィアのトップレベルとロシア・ベラルーシ両国の指導部」がエスカレーションの背後にあり、「プーチンはウクライナで敗北しているため、ラトビアへのハイブリッド戦争を強化している」と述べました。
首相は、移民が国境の脆弱性を探るために投入されており、10月の選挙前に緊張が高まる可能性があると警告。NATOに追加兵力と防空システムを要請し、選挙介入のリスクに警鐘を鳴らし、情報機関がロシアの脅威を察知した後、重要エネルギー・水道インフラの警備を強化しました。
EU当局者も、移民圧力キャンペーンがラトビアの10月選挙前に政治的圧力をかけ、国内を不安定化させるために利用されていると明言しています。
要するに、リガ(ラトビア政府)は、トンネル発見、越境急増、「人狼作戦」発動を、ロシア・ベラルーシによる協調的なハイブリッド戦略の明確な証拠と位置づけています。この戦略は、国境防御を試し、国内の緊張を煽り、10月3日の議会選挙という民主的プロセスに干渉することを目的としているとしています。