今回のラウンドは、ロンドン拠点のベンチャーキャピタル Nordstar と、警備大手プロセグール創業家レボレード家のファミリーオフィス GTV Capital が共同リードした。既存株主であるサバデル銀行のベンチャーキャピタル部門 Sabadell Venture Capital も、過去の融資転換と新規出資で参加しており、これでZazumeの累計調達額は 780万ユーロ に達した。
Zazumeの核となるプロダクトは、スペインの不動産管理会社でいまだに手作業が多い住宅賃貸の全工程をデジタル化するものである。同社のSaaSプラットフォームは、AIと金融サービスを一体化し、オーナー向けにリスク削減と管理業務の大幅な効率化を実現する。
不動産オーナーや管理会社向けの主要機能は次の通り。
入居者側にしても、物件検索や内見予約から契約書の電子署名、入居後の管理までをすべてオンラインで完結できる。
特にスペインでは、中小の不動産仲介会社が売買業務の片手間に賃貸管理を請け負っているケースが多く、こうした会社は自社で高度な管理システムを導入するリソースを持たない。Zazumeは彼らに「ターンキー(すぐに使える)」なデジタル基盤を提供し、賃貸管理の専門性を一段引き上げる役割を狙う。
Zazumeは2025年4月に 230万ユーロ を投じたプラットフォームの大規模アップグレードを経て、事業としての単月黒字(ブレークイーブン) を達成した。つまり、既存事業だけで外部資金に依存せずに回っていく体制が整っている。それにもかかわらず、創業陣はあえて新たな資金を調達した。その狙いは、これまでの「純有機的(オーガニック)成長」路線から、「買収と積極的なセールス・マーケティング」へとギアを切り替えることにある。
調達額250万ユーロのうち、半分以上はM&A(合併・買収)に充てられる。具体的には、スペインの各県庁所在都市に点在する小規模管理会社の賃貸管理ポートフォリオ(物件群と契約上の権利一式) を買い取り、既存の入居者やオーナーごとZazumeのデジタルプラットフォームに移行する戦略だ。買収対象となる管理会社は「賃貸管理から撤退して売買業務に専念したい」と考えるケースが多く、ウィンウィンの関係を築きやすい。
既に最初の一手は打たれている。2026年4月、Zazumeはサラゴサで Landa Propiedades の賃貸ポートフォリオを買収した。同社は2026年末までにあと4件の同様の案件を成立させることを目標にしており、特に賃貸需要が伸びているものの専門的な管理インフラが十分でない地方中枢都市に照準を合わせている。残りの資金は、自社の営業活動とマーケティングによるオーガニックな顧客獲得にも振り向けられる。
Zazumeが現在管理する物件数は 約3,500戸。これまでに不動産オーナーに対して 累計4,000万ユーロ超の賃料収入を保証 してきた。
今後の目標は以下の通り。
「黒字化を達成した上での買収」——このユニークなポジションがZazumeを他のプロップテック企業と差別化する。赤字を垂れ流しながら成長を追求するのではなく、持続可能な財務基盤を足場に、断片化された賃貸管理業界の統合を進めている点が大きな特徴だ。
今回のラウンドは、ロンドン拠点のベンチャーキャピタル Nordstar と、警備大手プロセグール創業家レボレード家のファミリーオフィス GTV Capital が共同リードした。既存株主であるサバデル銀行のベンチャーキャピタル部門 Sabadell Venture Capital も、過去の融資転換と新規出資で参加しており、これでZazumeの累計調達額は 780万ユーロ に達した。
Zazumeの核となるプロダクトは、スペインの不動産管理会社でいまだに手作業が多い住宅賃貸の全工程をデジタル化するものである。同社のSaaSプラットフォームは、AIと金融サービスを一体化し、オーナー向けにリスク削減と管理業務の大幅な効率化を実現する。
不動産オーナーや管理会社向けの主要機能は次の通り。
入居者側にしても、物件検索や内見予約から契約書の電子署名、入居後の管理までをすべてオンラインで完結できる。
特にスペインでは、中小の不動産仲介会社が売買業務の片手間に賃貸管理を請け負っているケースが多く、こうした会社は自社で高度な管理システムを導入するリソースを持たない。Zazumeは彼らに「ターンキー(すぐに使える)」なデジタル基盤を提供し、賃貸管理の専門性を一段引き上げる役割を狙う。
Zazumeは2025年4月に 230万ユーロ を投じたプラットフォームの大規模アップグレードを経て、事業としての単月黒字(ブレークイーブン) を達成した。つまり、既存事業だけで外部資金に依存せずに回っていく体制が整っている。それにもかかわらず、創業陣はあえて新たな資金を調達した。その狙いは、これまでの「純有機的(オーガニック)成長」路線から、「買収と積極的なセールス・マーケティング」へとギアを切り替えることにある。
調達額250万ユーロのうち、半分以上はM&A(合併・買収)に充てられる。具体的には、スペインの各県庁所在都市に点在する小規模管理会社の賃貸管理ポートフォリオ(物件群と契約上の権利一式) を買い取り、既存の入居者やオーナーごとZazumeのデジタルプラットフォームに移行する戦略だ。買収対象となる管理会社は「賃貸管理から撤退して売買業務に専念したい」と考えるケースが多く、ウィンウィンの関係を築きやすい。
既に最初の一手は打たれている。2026年4月、Zazumeはサラゴサで Landa Propiedades の賃貸ポートフォリオを買収した。同社は2026年末までにあと4件の同様の案件を成立させることを目標にしており、特に賃貸需要が伸びているものの専門的な管理インフラが十分でない地方中枢都市に照準を合わせている。残りの資金は、自社の営業活動とマーケティングによるオーガニックな顧客獲得にも振り向けられる。
Zazumeが現在管理する物件数は 約3,500戸。これまでに不動産オーナーに対して 累計4,000万ユーロ超の賃料収入を保証 してきた。
今後の目標は以下の通り。
「黒字化を達成した上での買収」——このユニークなポジションがZazumeを他のプロップテック企業と差別化する。赤字を垂れ流しながら成長を追求するのではなく、持続可能な財務基盤を足場に、断片化された賃貸管理業界の統合を進めている点が大きな特徴だ。