ATPマスターズ1000は1990年に創設された、四大大会(グランドスラム)に次ぐ最上位カテゴリーの大会シリーズだ。ほぼすべてのトップ選手が出場するため、連勝記録を伸ばすのは非常に難しい。
シナーは2025年シーズン終盤からこのレベルで勝ち続け、ローマでの勝利によって32連勝に到達。ジョコビッチの31連勝を抜き、シリーズ史上最長記録となった。
この記録は、複数のサーフェス(ハード・クレーなど)をまたいで勝ち続ける必要がある点でも、ツアー屈指の偉業といえる。
準々決勝はスコア以上にシナーの安定感が際立つ試合だった。
試合時間は約1時間32分。序盤から主導権を握り、そのままストレートで試合を締めくくった。
主なスタッツは次の通り。
また、シナーはローマで3試合連続で第1ゲームにブレークを奪うなど、試合の入りから主導権を握る展開を続けている。
この連勝は単なる好調ではなく、シナーの歴史的シーズンの一部でもある。
彼はすでにマスターズ1000で5大会連続優勝を達成している。
この結果、シナーはATPマスターズ1000を5大会連続で制した史上初の選手となった。
この期間には、セットをほとんど落とさない圧倒的な勝ち上がりや、複数大会での支配的なパフォーマンスも記録されている。
ルブレフ戦の勝利により、シナーはローマ優勝まであと2勝という位置に立った。
もし優勝すれば、約50年ぶりにイタリア人男子がイタリア国際を制することになる。
多くの専門家が彼を優勝候補の筆頭と見る理由は次の通り。
さらに、クレーコートでも安定して結果を出している点が大きい。クレーはラリーが長く体力も要求されるが、シナーは強力なベースラインショットと守備力で優位を築いている。
イタリア国際の直後には、クレーコートのグランドスラムである**全仏オープン(ローラン・ギャロス)**が開幕する。
現在の勢いから、シナーは同大会でも有力優勝候補の一人と見られている。
彼のプレーはクレーでも効果的だ。
もちろん、グランドスラムは5セットマッチで2週間にわたる大会のため、ドローや体力、コンディションなど多くの要素が結果に影響する。
それでも、2025年後半から続くマスターズでの32連勝とタイトルラッシュにより、シナーは現在の男子テニス界で最も支配的な選手の一人として全仏オープンを迎えることになりそうだ。