同社は「Voice Phishing Complete Guide(ボイスフィッシング完全ガイド)」という注意喚起資料を公開し、犯罪者がAIを使って電話やビデオ通話で信頼できる人物になりすますケースが増えていると説明しています。
報告されている手口には次のようなものがあります。
暗号資産の送金は通常取り消しができないため、ウォレット接続や送金を承認してしまうと、資金を即座に失う可能性があります。
Ripple CTOのデイビッド・シュワルツも2026年5月、XRPコミュニティに向けて詐欺が**「大幅にエスカレートしている」**と警告しました。
彼によると、XRPLユーザーを狙った詐欺では次のような手法が増えています。
Rippleは以前から、**「XRPを送れば倍にして返す」**といったキャンペーンはすべて詐欺だと繰り返し注意喚起しています。
さらに最近では、Ripple幹部を装ったAI生成動画が拡散し、偽の報酬プログラムやトークン配布を宣伝するケースも確認されています。
セキュリティ専門家によると、近年の大きな変化は詐欺のリアリティと自動化です。かつて主流だった単純なフィッシングメールに代わり、現在は生成AIを使った高度なソーシャルエンジニアリングが広がっています。
代表的な手口は次の通りです。
こうした攻撃は心理的なプレッシャーと技術的なトリックを組み合わせるため、経験豊富なユーザーでもだまされることがあります。
業界の警告だけでなく、公式統計でも被害の拡大が確認されています。
米国FBIのインターネット犯罪苦情センター(IC3)によると、2024年のインターネット犯罪被害総額は166億ドルに達し、過去最高を記録しました。
さらに2025年には、米国の被害者が報告した暗号資産関連詐欺の被害額が113億ドル超に達し、サイバー犯罪の中で最大の損失カテゴリーとなりました。
業界分析では、生成AIの普及により詐欺の作成コストが下がり、攻撃の規模と頻度が急速に拡大していると指摘されています。
取引所やセキュリティ専門家は、被害を防ぐために次の基本的な対策を推奨しています。
特に重要なのは、急かされる状況や「うますぎる話」には必ず疑いを持つことです。少しでも不審に感じた場合は、公式サイトや公式アカウントを通じて情報を確認するべきだと専門家は指摘しています。
BithumbとRipple CTOの警告は、サイバー犯罪の新しい段階を示しています。AIは詐欺をより速く、安く、そして本物のように見せることを可能にしたのです。
暗号資産の普及が進むほど、投資判断だけでなくセキュリティ意識とウォレット管理の習慣が、資産を守るうえで欠かせない要素になっています。