もう一つの火種が、**ティンビガ回廊(Tin Bigha Corridor)**周辺でのフェンス設置をめぐる対立です。
2025年初め、インド側の住民が国境の有刺鉄線フェンスを補強するため竹の支柱を設置しました。しかしBGBは、これが国境線に近すぎる、あるいは**ゼロライン(国境直近の緩衝地帯)**内に入る可能性があるとして抗議し、現場は緊張状態になりました。
この問題は単なる竹の支柱の話ではなく、国境フェンスをどこまで設置できるのかという両国の根本的な見解の違いを反映しています。
こうした対立は一つの場所に限られていません。
こうした繰り返される衝突は、国境近くの小さな建設作業でさえ、外交レベルの摩擦へ発展し得る構造的な問題を示しています。
最近の緊張を理解するうえで重要なのが、2024年8月5日のバングラデシュ政変です。
この出来事以降、両国関係の雰囲気は明らかに変化したと指摘されています。国境問題に加え、
インドとバングラデシュの国境は約4,000キロ以上に及び、世界でも非常に長く複雑な陸上国境の一つです。巡回やフェンス、農地利用をめぐる小さなトラブルは、これまでも珍しくありませんでした。
しかし現在は、政治関係の緊張がその影響を大きくしています。
そのため、ソナルハットの銃撃報道やティンビガ回廊の竹の支柱問題のような局地的な出来事が、すぐに国家レベルの緊張へと拡大する状況になっているのです。