録画中には、画面上の動画オーバーレイのサイズ変更や位置調整が可能で、キャプチャの途中で一時停止したり、元の投稿を全画面メディアモードで表示するかを選択したりすることもできます 。録画が完了すると、リアクション動画は元のコンテンツへの返信として投稿されます
。
この機能は主にクリエイターやインフルエンサーを対象としています。Xはこの機能を、ユーザーがアプリを離れたりサードパーティの編集ソフトを使ったりすることなく、リアクションコンテンツを制作できる内蔵スタジオツールとして位置づけています 。また、単なるリポストや引用投稿よりも魅力的な代替手段として売り込まれており、受動的な再共有よりも能動的な動画コメントを奨励する狙いがあります
。
「React with Video」は、何の前触れもなく現れたわけではありません。これは、イーロン・マスク氏による買収後に本格的に始まり、Xが2024年初頭に自らを「動画ファースト・プラットフォーム」と宣言した長期にわたる戦略的見直しの一環です 。同社はこの声明を、一連の動画関連機能の発表で裏付けてきました。長時間動画のアップロード、1日のユーザー数が1億人を突破した没入型動画視聴画面、米国ユーザー向けの専用動画タブ、スマートTV向けのテレビアプリ、著名人との独占コンテンツ契約などがそれにあたります
。
今回の機能は、TikTokが2021年から提供しているネイティブ動画返信ツールと直接競合するもので、ショート動画プラットフォームを活性化させてきた、クリエイター主導でエンゲージメントの高いフォーマットを取り込むことを狙っています 。この動きにより、Xのエコシステムは、以前は他のアプリにコンテンツを書き出さなければならなかった動画ファーストのクリエイターにとって、より自己完結的な環境となります。
Xがこの機能を一夜にして開発したわけではありません。アプリ研究者のラドゥ・オンセスク氏は、2025年3月に「動画でリアクション」オプションの初期プロトタイプを初めて発見しました。これはテスターが動画の自撮りを投稿に重ねることを可能にするものでした 。2025年4月までには、プラットフォームはグリーンバック機能や、ユーザーの動画を背景から分離するエンティティ・セグメンテーションの開発を積極的に進めていました
。これらの機能は今回の公式リリースで結実したことになります。
リリース時点では、「React with Video」はiOS版でのみ利用可能です 。Xの広報担当者は、AndroidとWeb版への展開が「近日中」に行われると述べていますが、具体的な日付やタイムラインは発表されていません
。今のところ、この機能はiPhoneユーザーに限定されています。
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