Take-Two Interactiveは、未発売の**Grand Theft Auto VI(GTA VI)**のゲームプレー映像を拡散した人物を特定するため、SNSやチャットサービスへの削除要請だけでなく、米国の連邦裁判所を通じた情報開示請求に乗り出しています。
現時点で公的な裏付けが比較的強いのは、8月20日にニューヨーク南部地区連邦地方裁判所へ提出された、MicrosoftとDiscordに対するDMCA召喚状です。一方、XとGoogle/YouTubeを対象にした「第2波」の申請については、複数のアカウント名が報じられているものの、基礎となる裁判所書類や十分な独立検証は確認できません。
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まず確認されている法的措置
Take-Twoが申請したのは、MicrosoftとDiscordに向けた別々のDMCA召喚状です。目的は、リーク映像の拡散に関わったとされるオンライン上の人格「CyberLeek」の背後にいる人物、または人物群を特定することだとされています。
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ここでいうDMCA召喚状は、刑事事件の起訴や逮捕状ではありません。著作権者が、侵害行為を行ったと疑われる利用者を特定し、証拠を保全するために、裁判所を通じてサービス提供者へ記録の提出を求める手続きです。Take-Twoの申立書にも、目的は「侵害行為を行ったとされる利用者の身元を特定すること」と記されていると報じられています。
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MicrosoftとDiscordに何を求めているのか
報道によれば、Take-Twoが求めているのは、単なる実名やハンドルネームだけではありません。アカウントやサービスによって、次のような情報が対象になっているとされています。
- アカウント登録情報
- メールアドレスと電話番号
- 登録時および最終ログイン時のIPアドレス
- アカウントやDiscordサーバーへの参加記録
- Xbox、Googleなど、Microsoftと関連する連携アカウント
- Microsoftの端末・アカウント識別子を含むデバイス情報
- OneDriveなどのMicrosoftサービスや、関連するとされるGitHubリポジトリに関する記録
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Discordへの請求は、リークの投稿・拡散に関連した複数のサーバーやアカウントを対象にしていると報じられています。つまり、特定の投稿アカウントだけでなく、サーバーの参加者、通信記録、連携アカウントを照合し、より広い関係者のネットワークをたどる狙いがある可能性があります。
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MicrosoftとDiscordには、9月4日までに情報を提出するよう求められたとされています。
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XとGoogleへの追加召喚状は、まだ暫定情報
新たな報道では、Take-TwoがXとGoogleに対してもDMCA召喚状を申請したとされています。対象として挙げられているのは、Xの「CyberLeeks」「Surfer24k」、そして「CyberLeek_ar_io」のアカウントと、特定のYouTube動画です。請求内容には、メールアドレス、電話番号、IPアドレスなどの識別情報が含まれると報じられています。
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これが事実であれば、捜査対象は、リーク映像が共有されたコミュニティやファイル保管先だけでなく、公開アカウントや個別の動画を運営していた人物へと広がったことになります。
ただし、MicrosoftとDiscordへの申請と比べると、この「第2波」をめぐる情報は確度が低い状態です。今回確認できる資料にはXやGoogleに対する申立書そのものが含まれておらず、利用可能な公的記録による独立確認もありません。そのため、挙げられたアカウント名は、あくまで1媒体が報じた召喚状の対象であり、本人の身元や、すべてのアカウントが最初のリーカーによって運営されていたことを示すものではありません。
なぜ召喚状があってもリークは広がるのか
DMCA召喚状の主な役割は、情報を入手し、捜査の手がかりを確保することです。これだけで今後の投稿をすべて遮断したり、元データを差し押さえたり、インターネット上のコピーを一斉に消去したりできるわけではありません。
リーク映像は、次のような形で拡散を続ける可能性があります。
- 再投稿やミラーサイト
- 新たに作られた代替アカウント
- 非公開Discordサーバーやダイレクトメッセージ
- 当初の請求対象に含まれていない別のプラットフォームやファイルホスティングサービス
MicrosoftとDiscordを対象にした初期の法的措置が進む間も、GTA VIの映像が拡散し続けていたことは、当時の報道で確認されています。
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9 これは裁判手続きが機能していないという意味ではありません。サービス側が記録を保全・提出するまでには時間がかかる一方、ネット上のコピーは単一の召喚状より速く移動するということです。
CyberLeek名義の暗号資産やKuCoinの記録は突破口になるのか
CyberLeekの名前を使った暗号資産トークンが、実際にリーク投稿者によって作成・管理されていたのかは、今回の報道資料からは確実に確認できません。また、特定のウォレットとSNSアカウント、さらにKuCoinのアカウントが結び付いていることも認証されていません。
仮にその関係を捜査当局が証明できれば、ブロックチェーン上の取引履歴が時系列の手がかりになったり、既知のアカウントと接点を持つウォレットを特定できたりする可能性はあります。暗号資産取引所の本人確認記録(KYC記録)が、別の手がかりになる可能性もあります。
しかし、トークン名やウォレットとの関連だけでは所有者の証明にはなりません。取引所の顧客情報を取得するには、適切な法的手続きと、他の証拠による裏付けも必要です。現段階では、暗号資産とKuCoinをめぐる情報は、捜査の決定的な進展ではなく、未検証の主張として扱うべきです。
Rockstarはリーカーを特定・起訴したのか
公開報道からは、Take-TwoとRockstar Gamesがリークの関係者を特定するため、社内調査と法的手続きを進めていることがうかがえます。
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ただし、Rockstarが今回のリークの背後にいる個人や集団を公に特定したという確かな情報はありません。また、今回のリーク拡散に関連して、刑事事件としての起訴や逮捕が公表された事実も、確認できる資料にはありません。
この区別は重要です。召喚状がアカウント名を挙げたり記録の提出を求めたりしても、それだけでアカウントの運営者が確定するわけではなく、犯罪行為や法的責任が立証されたことにもなりません。
GTA VIの発売日やNetflix発表への影響
リークを理由とした発売延期は発表されていません。GTA VIは現在も、PlayStation 5およびXbox Series X|S向けに2026年11月19日発売予定です。
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また、Rockstarが予定している**「Grand Theft Auto VI: An Extended Look」**は、8月27日午後3時(米東部時間)にNetflixで初公開される予定です。同日中にRockstarの公式YouTubeチャンネルとGTA VI公式サイトでも公開される計画と報じられています。
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今回の法的キャンペーンは、無許可コンテンツの出所を調べ、今後の公式マーケティング展開を守るための手段にはなり得ます。しかし、現在の公的な情報からは、発売日やNetflixの発表日時が変更されたとは判断できません。
現時点で最も確実に言えるのは、Take-Twoがオンライン上の匿名アカウントを、実在する利用者の登録情報やIPアドレス、端末・関連サービスの記録へ結び付けようとしているということです。リーカーの正体、X・Googleへの追加申請、そして暗号資産の手がかりがどこまで捜査に役立つのかは、引き続き未解決のままです。