ただし、個々の攻撃の最大サイズに関しては、2026年は新記録を樹立していません。この記録は2025年に属し、1月の5.6Tbpsから12月には31.4Tbpsへと記録が更新され続けました。2026年上半期で最大だったのは4月で、Cloudflareはピーク時に6.46Tbpsを観測しています
。
本レポートは、攻撃ベクトルの中心がボットネットフラッドからリフレクションおよび増幅(リフレクション/アンプリフィケーション)技術へと明確に移行したことを示しています。DNSベースの攻撃(DNSフラッドとDNS増幅を含む)が支配的なベクトルとなり、2026年上半期の全ネットワーク層アクティビティの34.3%を占めました
。特にDNSフラッドは前四半期比でネットワーク層攻撃に占める割合が25.7%から40.0%に急上昇しました
。また、CLDAPフラッドは前四半期比580%急増し、Q2において第3位のベクトルとなりました
。Cloudflare自身の要約でも、これらの攻撃は「DNSおよびCLDAPリフレクションベクトルによって大きく促進された」と述べられています
。
ボリューメトリック(大容量)攻撃に加えて、本レポートは精密なL7(アプリケーション層)攻撃の増加についても警告しています。これらの攻撃は帯域幅やパケットレートに基づく検知ロジックでは捉えられないため、ボリュームシグナルを生成しません。その結果、APIは一貫して保護されていない表面領域であり、レート制限ルールの設定ミスや不在、WAFカバレッジの不備によりエンドポイントが露出したままになっています。
2026年上半期の標的パターンは、地政学的紛争に大きく影響されました。ウクライナとイランで続く戦争、そしてFIFAワールドカップは、メディア組織に対する地政学的動機に基づくDDoS攻撃の波を引き起こしました。メディア、制作、出版セクターは最も標的にされた業界であり、1月1日以降に開始された全DDoS攻撃の14.2%を占めています
。上半期を通じて、このセクターが受けた攻撃数は、第2位の業界の約4倍に上りました
。地政学的な状況の変化は、どの国や業界が最も頻繁に標的となるかを根本的に変えました
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Cloudflareのネットワークは2026年上半期に2320万件のネットワーク層DDoS攻撃を緩和しました。これは1時間あたり約5,343件、1日あたり約128,000件の攻撃に相当します。さらに、同社は同期間中に29.64兆件のHTTP DDoSリクエストを処理しました
。これらの数字は前年比での増加傾向を継続しており、2025年通年ではCloudflareは4710万件のDDoS攻撃を観測し、ネットワーク層攻撃は前年比で3倍以上に増加しています
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本レポートおよび関連報道では、より広範なサイバー脅威の文脈の中で法執行機関について言及されている可能性がありますが、利用可能な情報源には、2026年上半期のDDoS動向に対する具体的な法執行機関の行動やその影響についての詳細は含まれていません。レポートの主な焦点は、攻撃量、攻撃ベクトル、および地政学的要因にあります。