ただし、van de Poppe氏は「次の力強い上昇を確認するには6万5,000ドルを明確にブレイクする必要がある」と強調し、価格がなおもみ合いゾーンに閉じ込められていると指摘しました 。一方、Martinez氏はTD Sequential指標が3日足で売りシグナルを点灯させたことに言触れ、「歴史は繰り返さないかもしれないが、注目すべきセットアップだ」と警告を発しています 。
この回復を支える最大のオンチェーンシグナルは、Santimentのデータが示すクジラの動きです。10BTC~10,000BTCを保有する大口ウォレットは7月29日以降、**2万BTC以上(約1,200億円相当)を蓄積しました 。同時に、米国のスポットビットコインETFには同期間に7億5,469万ドル(約1,100億円)**の純流入があり、4月以来の好調な週となりました 。
この2つのチャネルを合計すると、約2,800億円もの機関投資家・大口需要が発生している計算になります。にもかかわらず価格が急騰しないのは、この買い需要が、2025年の最高値付近で購入したホルダーからの売り圧力に吸収されているためとみられます 。
ビットコインは8月10日~11日、再び6万5,000ドル台への定着に失敗し、6万3,950ドル付近まで押し戻されました 。50日指数平滑移動平均線(EMA)は約6万5,672ドルに位置し、6万5,000ドルの心理的節目と重なることで二重のテクニカルな障壁を形成しています 。
清算クラスターは6万5,600ドル付近と6万3,000~6万3,800ドル付近に集中しており、このレンジが当面の攻防ラインとなっています 。6万5,000ドルは心理的な節目であると同時に、持続的な回復を確認するための最も重要な閾値として位置づけられています 。
8月6日~7日、バイナンスにおけるビットコインの先物/現物出来高比率が過去最高の7.82倍に達しました。これは先物取引高が現物の約8倍に膨れ上がったことを意味します 。日次の先物出来高は578億2,000万ドル、現物は60億8,000万ドルでした 。
複数のソースはこれを「憂慮すべき不均衡」と表現し、真の現物需要ではなく、投機的なレバレッジ取引への依存が極端に高まっていると指摘しています 。レバレッジの高まりは、価格が反転した場合の連鎖的な清算リスクを増大させ、過去の相場では下落を増幅させてきました 。
ビットコインの史上最高値は2025年10月の約12万5,000ドルでした。その後、長期にわたる下落が続き、2026年8月時点で約49%、より広い見方では**約53%**の値下がりとなっています 。これは、最近のリバウンドにもかかわらず、ビットコインがまだ弱気相場の深い領域にあることを示しています。
過去のサイクルでも8月は歴史的にビットコインのパフォーマンスが悪い月であり、今回の上昇が本格的な反転なのか、弱気相場中の一時的なバウンス(戻り売り)なのか、アナリストの見解は依然として分かれています 。