アフマド・ワヒディ — IRGC総司令官
ワヒディ師は少将に昇進し、それまで代行だったIRGC司令官に正式に就任。ハメネイ師は彼に対し、「強力な攻勢作戦」と「最大限の抑止力」に備えるよう命じました 。
アリ・アブドラヒ — 軍参謀総長
アブドラヒ少将は、軍参謀本部とイラン最上位の作戦司令部であるハタム・アル=アンビヤ中央本部の統合を完了する任務を負います。この指揮系統の一元化は、共同作戦指揮と戦場データ共有の迅速化を目的としています 。
ホセイン・タイエブ — バスィージ司令官
タイエブ師は、IRGC情報機関を13年間率いた元情報責任者。バスィージ民兵組織の指揮官に復帰しました。その任務には、草の根情報網の拡大と、新技術を用いた国民監視の強化が含まれます。これは長期戦体制下での国内統制強化の明確なシグナルです 。
長期戦略: ナグディ師は、イランは意図的に紛争をトランプ大統領の退任まで引き延ばし、コストを課すことで将来の攻撃を抑止し、現米政権よりも長く持ちこたえることができると述べました 。この消耗戦の論理こそが、経験豊富な戦時司令官を指揮官に据える根拠です。
「攻勢ドクトリン」への転換: ナグディ師は、イランが防衛姿勢から攻勢へと移行しており、国外での作戦遂行の準備ができていると明言しました。「状況が整い命令が出されれば、作戦を敵の領土に移す能力を持たねばならない」と国営テレビのインタビューで語っています 。
これらの声明は人事異動とは別物ではなく、その教義上の正当化です。全ての任命が「長期攻勢」の論理に奉仕しています。
タイエブ師のバスィージ復帰は、国内統制強化の最も明確なシグナルです。バスィージは国内反対勢力の鎮圧に中心的役割を果たしてきましたが、タイエブ師の任務には民兵組織の情報網拡大と新技術による国民監視が含まれます 。これは、長期化する紛争下での国内不安を見越し、予め強固な治安体制を敷こうとする指導部の意向を示唆しています。
複数の情報源によれば、米国とイランの停戦交渉は依然として停滞しています。ジャパンタイムズは、イランがより攻撃的な軍事姿勢に転じる中、交渉は「完全に行き詰まり」と報じています 。レザイ師のSNSC任命は、核・安全保障交渉を監督する同機構に強硬派を送り込むもので、早期妥協の可能性を低下させます
。パキスタンが仲介役として関与し、双方との対話チャンネルを維持していると報じられていますが、進展は見られません。新たな攻勢人事とナグディ師の「トランプを凌ぐ」という公のメッセージが相まって、暫定停戦の機運は事実上、頓挫しています。