ファンの間では、ベセスダ創立40周年にあたる2026年6月28日にサプライズ配信される可能性が囁かれているが、信頼できる報道や公式情報源による裏付けはなく、あくまで憶測の域を出ない。
重要な進展があったのは2026年6月12日。北米のレーティング機関であるEntertainment Software Rating Board(ESRB)が、『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered Deluxe Edition』のレーティングを複数プラットフォーム向けに公開し、その中にNintendo Switch 2も含まれていた。レーティングはM(17才以上対象)で、コンテンツディスクリプターとしてBlood and Gore(流血と残虐表現)、Sexual Themes(性的なテーマ)、**Violence(暴力)**が記載されている。
注目すべきは、Switch 2向けのレーティングデータベースに登場したのがこのDeluxe Editionのみである点だ。つまり、小売店で販売されるのはこのエディションになる可能性が極めて高い。もちろん、ESRBレーティングの取得が即座に発売を意味するわけではない(パブリッシャーは発売の数ヶ月前からレーティング申請が可能)が、少なくともSwitch 2版がレーティング審査を受けられる段階まで開発が進んでいることを示す重要な指標だ。複数のメディアは「ESRBレーティングの取得は、Switch 2版の発売が遠くないことを示す新たな兆候だ」と報じている。
物理メディアコレクターにとって最も議論を呼んでいるのは、Switch 2版『Oblivion Remastered』のパッケージ版がコードインボックス形式になるという決定だ。ベセスダは2026年2月の発表後、プレス向けメールでこれを確認。つまり、箱の中にはSwitch 2のゲームカードではなく、ダウンロードコードが印刷された紙が入っていることになる。同様の方式は『Fallout 4: Anniversary Edition』と『The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition』にも適用され、ベセスダのタイトルで正真正銘のゲームカードが提供されるのは『Indiana Jones and the Great Circle』のみとされている。
コードインボックス形式では、購入者はゲームデータ(他機種版では100GBを超える)を本体ストレージまたはmicroSDカードにダウンロードする必要がある。この決定は、カートリッジに収録された完全な形での所有を望むコレクターから強い批判を浴びているが、UE5で強化されたタイトルを過度な圧縮なしにカードに収めるのが現実的に困難であることを反映しているとも言える。
『Oblivion Remastered』は単なる解像度向上版ではない。2025年4月22日にPS5、Xbox Series X/S、PC向けにサプライズ発売された本作は、ベセスダ・ゲーム・スタジオとVirtuosによってUnreal Engine 5で完全に再構築されている。ゲームディレクターのアレックス・マーフィーは、このアプローチについて「オリジナルの『Oblivion』は依然として本作の心臓部ですが、私たちはUnreal Engine 5を使用してすべてのビジュアル目標を達成しました」と説明している。エンジンの刷新により、キャラクターモデルは完全に作り直され、リアルタイムグローバルイルミネーション、物理反応する水や草木、拡張された描画距離が実現されている。
Switch 2版はこのUE5コードベースを継承している。Switch 2がUnreal Engine 5をサポートすることは確認されているが、ポーティングには厳しい性能目標が課せられるだろう。Digital FoundryによるXbox Series X版の分析では、60fpsのパフォーマンスモードは最高で1440pを達成するものの、屋外の通常プレイでは1760x990で動作するのが一般的だった。一方、30fpsのクオリティモードは、通常プレイでネイティブ1440pを維持している。Switch 2に特化した分析はまだ公開されていないが、これらの数値から、任天堂のプラットフォームではおそらくより低い解像度や動的解像度スケーリングを採用して、プレイ可能なフレームレートを維持する必要があると推測される。
ESRBレーティングの取得は2月以来、最も具体的な進展の兆しだが、ベセスダは発売日について沈黙を守り続けている。『Fallout 4: Anniversary Edition』が明確なロードマップ(デジタル版:2026年2月24日、コードインボックス版:2026年4月28日)を示しているのに対し、『Oblivion』の発売日が未定なのは、Switch 2版にもう少し調整期間が必要であることを示唆している可能性がある。任天堂英国の公式小売ページでも、発売日は「2026年」と記載されたままで、予約注文機能は提供されていない。
現時点で最も現実的な予想は、『Oblivion Remastered Deluxe Edition』が2026年後半にSwitch 2で発売されるというものだが、ベセスダからの正式な発表がない限り、確実な情報を得るために引き続きレーティング機関や小売リストの動向を注視する必要がある。