Sorted Walletは、非カストディ型(ノンカストディアル)暗号資産ウォレットです。つまり、ユーザー自身が秘密鍵を管理し、取引所などの中央管理サービスに資産を預ける必要がありません。
このウォレットがターゲットにしているのは、銀行口座を持たない、または金融サービスに十分アクセスできない人々です。特にフィーチャーフォンがまだ広く使われている地域での利用を想定しています。
主な機能には次のようなものがあります。
銀行口座がなくても、携帯電話だけでデジタル資産を扱えることが大きな特徴です。
Sorted Walletは、総額440万ドルのシードラウンドを発表しました。
内訳は以下の通りです。
この資金は、スマートフォン普及率がまだ低い一方でモバイルマネー利用が広がっている地域でのサービス拡大に使われる予定です。
一般的な暗号資産ウォレットは、高性能スマートフォンを前提に作られています。Sorted Walletはその逆で、スペックの低い端末でも動くことを最優先に設計されています。
アプリサイズは約10MB。ストレージ容量が限られる端末や、通信速度が遅い地域でもインストールしやすくなっています。
Sorted Walletは、KaiOSと呼ばれる軽量モバイルOSに対応しています。
KaiOSはテンキー付きのスマートフィーチャーフォンで広く使われており、処理能力やメモリが限られた端末でも動作します。
ユーザーはウォレット内で自分の資産を直接管理します。取引所のアカウントや銀行口座がなくても、暗号資産を保有・送金できます。
Sorted WalletはBreez SDKを統合し、ビットコインのLightning Network決済に対応しています。
Lightningを使うことで
といったメリットが生まれます。
Sorted Walletは、銀行アクセスが限られている新興国市場を中心に普及を進めています。
報告によると、以下の国で利用が拡大しています。
など、主にアフリカ諸国です。
またケニアでは、モバイル送金サービスM‑Pesaへの換金機能も提供されています。
資金調達関連の報告では、アプリは約50万ダウンロードに到達し、特にナイジェリアで成長が速いとされています。
今回の投資は、ステーブルコインを実際の決済や送金に広げる戦略とも一致します。
USDTは、
で「デジタルドル」として使われるケースが増えています。
フィーチャーフォンでも使えるウォレットが普及すれば、
といった用途が、より多くのユーザーに広がる可能性があります。
世界的にはスマートフォンの普及が進んでいますが、今でも何億人もの人がフィーチャーフォンや低性能端末を利用しています。
多くの暗号資産アプリはこうした端末を想定していません。
Sorted Walletは、その「見落とされがちなユーザー層」に向けて、モバイルマネーとブロックチェーンをつなぐインフラを作ろうとしています。
もし採用が広がれば、軽量ウォレットは新興国のデジタル金融を支える重要な入口になる可能性があります。