創業者は量子情報分野の研究者である
の2人です。
同社の特徴は、量子ビット(qubit)をシリコン・トランジスタ中の電子スピンで実現するアーキテクチャを採用している点にあります。これは、スマートフォンやPCのチップと同じ系統の半導体技術と近い製造プロセスで作れる可能性があります。
Quantum Motionは単なる量子チップ開発企業ではなく、次の要素をすべて含むフルスタック型の量子コンピューティング企業です。
つまり、量子コンピューターを実際に動作させるためのハードウェアからソフトウェアまでを一体で設計する戦略を取っています。
現在の量子コンピューターは主に次の方式が主流です。
これらは実験的には成功していますが、装置が大型化しやすく、製造や拡張が難しいという課題があります。
一方、Quantum Motionが狙うシリコンベース量子ビットは、世界中にある半導体製造インフラを利用できる可能性があります。
同社によると、この設計が実現すれば次のようなメリットが期待されます。
もしこれが実現すれば、量子コンピューターは研究施設だけのものではなく、通常のITインフラに近い形で運用できる技術になる可能性があります。
今回の資金調達はDCVCとスペインのディープテック投資家Kembaraが主導しました。
参加した投資家には次の組織が含まれます。
このラウンドによりQuantum Motionは累計2億ドル以上を調達し、世界の量子ハードウェア競争における有力企業の一つとして位置づけられています。
今回の資金は主に次の用途に充てられる予定です。
同社はこれを、量子コンピューティングの**「トランジスタ・モーメント」**と表現しています。つまり、研究室レベルの実験装置から、量産可能な半導体ベースの量子プロセッサへ移行する転換点になるという考えです。
量子コンピューターの実現方式は現在も激しく競争しています。どの方式が最終的に主流になるかはまだ決まっていません。
その中でQuantum Motionの戦略は、既存の半導体産業の製造能力をそのまま活用できる可能性に賭けるものです。
もしシリコン方式が実用化に成功すれば、量子コンピューターは
が進み、研究機関だけでなく企業のデータセンターでも利用される次世代の計算インフラへと近づく可能性があります。