MoonPayはChatGPTのアプリディレクトリから接続できるミニアプリとして提供されています。
基本的な流れは次の通りです。
重要なのは、取引そのものはChatGPT内部ではなくMoonPayのインフラで処理される点です。ChatGPTはあくまで「会話型の入口」であり、支払い・コンプライアンス・資産送付はMoonPayが行います。
ChatGPTアプリの説明によると、以下の主要資産を含む100種類以上の暗号資産を購入できます。
主な例:
これらは30以上のブロックチェーンネットワーク上で購入可能とされています(トークンとネットワークによって対応状況は異なる)。
MoonPay自体はもともと法定通貨から暗号資産へのオンランプ(fiat‑to‑crypto)インフラを提供しており、多くのトークンとチェーンをサポートしています。
ChatGPTから生成されるチェックアウトは、MoonPayの通常の決済レールを利用します。対応する主な支払い方法は次の通りです。
これらはMoonPayの既存プラットフォームでも広く使われている決済手段です。
支払いが完了すると、購入した暗号資産はユーザーが指定したウォレットやネットワークに送られます。
OpenAIは2025年10月、ChatGPTの会話内で外部アプリを動かせる仕組みを発表しました。
さらに2025年12月には、サードパーティ企業がアプリを公開できる**ChatGPTアプリディレクトリ(いわゆるApp Store)**を公開しました。
この仕組みの狙いは、ChatGPTを単なるチャットボットではなく、次のようなサービスプラットフォームへ進化させることです。
MoonPayの統合はこのモデルにぴったり当てはまります。
ユーザーが
「ETHを買いたい」
と伝えるだけで、アプリが実際の取引を処理するという仕組みです。
ChatGPTのアプリエコシステムは、構想の大きさに比べて初期の利用拡大が遅いとも報じられています。
2026年の報道では次の課題が指摘されています。
すでに数百のアプリ統合が存在するものの、安定した利用者を確保するのに苦労している開発者も多いとされています。
そのためMoonPayにとって重要なのは、アプリ一覧での露出よりも、実際の会話の中で暗号資産購入の意図が自然に生まれるかです。
このChatGPT統合は、MoonPayが進めるより大きなAI戦略の一部です。
2026年2月、同社はMoonPay AgentsというAI向け金融インフラを公開しました。
主な特徴は次の通りです。
この仕組みにより、AIアシスタントが次のような処理を実行できる可能性があります。
つまり、人間のチャット操作だけでなくAIエージェント自身が金融行動を実行する世界を想定したインフラです。
MoonPayの動きは、AI時代のサービス構造を示しています。
どちらも共通しているのは、MoonPayのグローバルな暗号資産決済インフラです。
もし会話型AIがデジタルサービスの主要な入口になれば、こうした統合は「検索してクリックする」体験から、
「質問してそのまま取引する」体験
への転換を象徴するものになるかもしれません。