代わりに同社が狙うのは、次のような特徴を持つゲームです。
背景には、『Mass Effect』シリーズ以降、大規模なSF RPGが比較的少ないという認識があります 。この空白を埋めることができれば、巨大なファン層を獲得できると同社は見ています。
また、ハズブロIPを使ったゲーム『Baldur’s Gate 3』が世界的ヒットとなり、シングルプレイヤー型RPGでも大成功できることを証明した点も、この戦略を後押ししました 。
この戦略のために、ハズブロはゲーム事業の基盤そのものを作り直しています。
2018年以降の主な取り組みは以下の通りです。
これによりハズブロは、従来の「ブランド提供会社」から、本格的なゲームパブリッシャーに近い存在へと変わりつつあります。
この戦略の中心となるのが、SFアクションRPGの**『Exodus』**です。
主な概要は次の通りです。
Archetype Entertainmentは、元BioWareの開発者たちが設立したスタジオです。『Star Wars: Knights of the Old Republic』や『Mass Effect』に関わったジェームズ・オーレン(James Ohlen)やドリュー・カーピシン(Drew Karpyshyn)らが参加しており、この経歴が“新しいスペースオペラRPG”への期待を高めています 。
さらにハズブロは、このIPをゲームだけにとどめません。同じ世界観のテーブルトップRPGも発表されており、Renegade Game Studiosと共同で展開が予定されています 。
もう一つの重要タイトルが、『Dungeons & Dragons』の世界を舞台にしたアクションアドベンチャーゲームとされる『Warlock』です。
現在公開されている情報は多くありませんが、報道によると:
ただし、開発スタジオやゲーム内容の詳細はまだ公表されていません 。
ハズブロの狙いは、単発のゲームを作ることではありません。
同社が描く構図は次のようなものです。
つまり、ゲームを起点に長期的なエンターテインメントIPを作ることです。
もし『Exodus』や新しいD&Dタイトルが成功すれば、ハズブロは「玩具会社」から、AAAゲームフランチャイズを持つ大手エンターテインメント企業へとさらに進化する可能性があります。
その10億ドルの賭けが成功するかどうかは、2027年前後に登場する最初のタイトル群の結果にかかっています。