この流れの背景には、いくつかの構造要因がある。
つまり、半導体産業では
先端チップは最先端ファブへ、成熟チップは中国へ
という役割分担が徐々に進んでいる可能性がある。
SMICの最新決算は、成熟ノード需要の強さを示している。
2026年第1四半期の主な業績は次の通り。
また、工場稼働率は非常に高い水準を維持している。
生産能力を拡張しながらもこの稼働率を維持している点は、成熟ノード半導体の需要が依然として強いことを示唆している。
SMICは2026年第2四半期について、比較的強い見通しを示している。
会社ガイダンスでは以下を予想している。
中国の半導体政策は、特に成熟ノード製造の拡張に重点を置いてきた。
こうした半導体は「レガシー」や「基盤チップ」とも呼ばれ、次のような製品に不可欠だ。
これらは最先端の露光装置を必ずしも必要としないため、中国メーカーは輸出規制下でも比較的拡張しやすい分野となっている。
こうした動きを総合すると、半導体産業は次のような分業構造へと進みつつある可能性がある。
中国のファウンドリが近い将来、最先端AIチップの生産でTSMCを置き換える可能性は低い。
しかし、世界の電子機器を支える**「日常的な半導体」供給の要としての役割**は、今後さらに重要になる可能性が高い。
言い換えれば、AIブームは計算能力の革命であると同時に、
**「世界のどこでチップが作られるのか」**という地図も書き換えつつある。
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