このアプローチは、設計・ドキュメント・コンプライアンス・開発の間に生じるギャップを埋め、チーム間の整合性を保ちながら開発速度を高めることを目的としています。
DesignVerseは アンドレイ・マノラケ(Andrei Manolache) と ロバート・ドラグトイウ(Robert Dragutoiu) によってブカレストで創業されました。
マノラケは、Oracleでプロダクトデザインリードを務め、同社のエンタープライズ製品群で使われる Redwoodデザインシステム に関わった経験があります。
同社は、重要インフラを支えるものの老朽化が進んでいるソフトウェアを抱える業界に焦点を当てています。
今回の資金調達には、Begin Capital、Gapminder VC、Underline Ventures が参加。さらに Adobe、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)、UiPath に関係するエンジェル投資家も出資しました。
これは以前の 85万ドルのプレシード資金に続くものです。
新たな資金は主に以下に使われる予定です。
ミッションクリティカルなソフトウェアを安全に近代化できるAIツールへの需要が高まっていることが、今回の投資の背景にあります。
同社の代表的な導入例の一つが、欧州の航空交通管理を調整する組織 EUROCONTROL(ユーロコントロール) です。
DesignVerseの技術は、15年前に作られたアプリケーションの刷新に使われました。従来の開発手法では約6か月かかると見込まれていた作業を、1か月強で完了させたと報じられています。
このシステムは現在、航空インフラ関連のソフトウェアの一部として運用されています。
DesignVerseは特に、以下のような規制が厳しい分野をターゲットにしています。
これらの業界では、数十年前のソフトウェアが今も使われ続けているケースが多く、更新には多大なコストとリスクが伴います。
多くの企業には、システムの仕様や設計ルールを説明した膨大なドキュメントがあります。しかし、それを実際のソフトウェアに落とし込む作業は、依然として手作業が中心です。
DesignVerseはこの状況を変えようとしています。社内知識をAIの入力として扱い、設計から実装までを一体化する開発モデルを構築することで、企業のレガシーシステムをより安全かつ迅速に更新することを目指しています。
航空管制システムや金融インフラなど、世界の重要なシステムの多くはまだ古い基盤の上で動いています。DesignVerseのようなAIツールは、それらをゼロから作り直さずに進化させる新しい方法として注目されています。