Appleの次期エントリーモデルとなる「AirPods 5」が、予想されている2026年9月9日(水)のiPhone発表イベントで披露される可能性が浮上しています。BloombergのMark Gurman氏による報道をMacRumorsが伝えたもので、ラインアップは標準モデルと、アクティブノイズキャンセリング(ANC)対応モデルの2種類になる見通しです。1718
ただし、Appleは現時点でAirPods 5の存在、発表日、仕様、価格を正式に発表していません。9月9日は「有力視されている発表日」であり、確定した発売日ではない点に注意が必要です。
AirPods 5は2モデル構成か
報道されているラインアップは、AirPods 4で採用された構成を踏襲するものです。
- ANC非搭載の標準モデル
- ANCを搭載した上位モデル
この2モデル構成は、BloombergのMark Gurman氏による報道に加え、macOS Tahoe 26.7のリリース候補版に見つかった記述によっても裏付けられています。1417
AirPods 4は2024年9月9日に発表されたため、AirPods 5が2026年9月に登場すれば、世代交代の間隔はほぼ2年となります。Appleが標準モデルとANCモデルを並べる最近の販売戦略も維持されることになりそうです。
発表日と発売日を混同しないよう注意
AirPods 4の場合、Appleは2024年9月9日のイベントで製品を発表し、同日から予約注文を受け付けました。発売・出荷開始は9月20日でした。252829
AirPods 5も同じ流れになる可能性はありますが、9月9日に発表されたとしても、その日に店頭販売や出荷が始まるとは限りません。現時点では、発表日も発売日もAppleの公式情報ではありません。1718
価格はAirPods 4が参考になる
米国でのAirPods 4の発売価格は、次のとおりでした。
- 標準モデル:129ドル
- ANCモデル:179ドル2829
AirPods 5も同じ価格帯になる可能性はありますが、価格を維持するとの信頼できる報道はまだありません。17
日本での販売価格や発売時期についても、Appleの正式発表があるまでは判断できません。為替や販売地域によって価格が異なる可能性もあるため、米国価格をそのまま日本価格と考えることはできません。
macOS Tahoe 26.7に見つかった2つの識別子
AirPods 5に関する現時点で最も具体的な製品情報は、Appleの公式発表ではなく、macOS Tahoe 26.7の内部記述です。ソフトウェア内には、次の2つの識別子が確認されたと報じられています。
- B868M:標準AirPods 5に対応するとみられる識別子
- B868E:ANC搭載AirPods 5に対応するとみられる識別子14
AirPods 4の内部識別子はB768MとB768Eだったとされており、番号の付け方が似ています。このため、B868MとB868EがAirPods 5の2モデルを指すという見方には一定の説得力があります。1424
もっとも、OSのコードに製品識別子が含まれているからといって、最終的な製品名、発売日、仕様まで確定したわけではありません。開発中止や計画変更の可能性も残されています。
AirPods 5の進化点はまだ不明
現時点の報道では、AirPods 4から何が変わるのかはほとんど分かっていません。具体的には、次の点が未確定です。
- デザインの変更
- 搭載チップ
- 音質
- バッテリー駆動時間
- 充電ケースの仕様
- ヘルスケア関連機能
- ソフトウェア機能
- 価格と発売地域
MacRumorsは、AirPods 5に新しいH3チップが採用され、音質や遅延が改善される可能性に触れています。ただし、これはあくまで可能性であり、確定した仕様ではありません。14
したがって、現段階で「音質が大幅に向上する」「バッテリーが長時間化する」といった断定はできません。AirPods 5は発表時まで、基本的には未確認情報として見る必要があります。
カメラ搭載AirPodsはAirPods 5とは別製品
最近注目されているカメラ搭載AirPodsは、今回報じられているAirPods 5とは別のプロジェクトです。こちらは内部コードネーム「B798」で開発されているとされ、最新報道では2027年の投入が予定されています。58
この製品の目的も、通常のワイヤレスイヤホンとは大きく異なります。イヤホンに搭載されるセンサーが着用者の周囲の情報を取得し、SiriやVisual Intelligenceに視覚的な文脈を提供する構想です。Siriが、ユーザーの見ている物体や場面について質問に答えたり、情報を記憶したりする用途が想定されています。68
macOSにデモ動画が誤って含まれていた可能性
macOS Tahoe 26.7のリリース候補版には、カメラ搭載AirPodsのVisual Intelligence機能を示す短いデモ動画が含まれていたと報じられています。16
動画では、AirPodsを装着した人物が本を掲げます。画面上の説明では、Visual Intelligenceによって見たものを後から保存できるという趣旨が示されていました。16
この映像はAIによる「見て理解する」機能の方向性を示すものですが、製品が発売間近であることを意味するわけではありません。動画が見つかった後も、B798プロジェクトは2027年の発売予定を維持していると報じられています。58
一般的なカメラのように写真や動画を撮る製品ではない
現在の報道では、カメラ搭載AirPodsのセンサーは、写真や動画を撮影するためのユーザー向けカメラではなく、AIアシスタントに周囲の情報を伝えるためのものと説明されています。7839
スマートフォンのようなファインダー、通常の写真撮影モード、動画録画、SNSへの投稿を前提とした機能が搭載されるという確かな情報はありません。7839
製品名も決まっていません。「AirPods Ultra」という名称が噂された一方、最近の報道ではAirPods Proファミリーの製品として登場する可能性も指摘されています。いずれの名称もAppleが確認したものではありません。3237
現時点での結論
現在見えているAppleのAirPods計画は、次の2本立てです。
- AirPods 5:標準モデルとANCモデルの2種類で構成される、従来型の新世代モデル。2026年9月9日のiPhoneイベントで発表される可能性があります。macOS Tahoe 26.7に見つかったB868MとB868Eが、未発表の2モデルの存在を示す材料です。141718
- カメラ搭載AirPods:コードネームB798で進められている、SiriやVisual Intelligenceとの連携を重視したAIウェアラブル。発売時期は2027年と報じられています。568
AirPods 5については、9月9日の発表説、2モデル構成、そして129~179ドルだったAirPods 4の価格帯が現在の主な手がかりです。しかし、仕様、価格、予約開始日、発売日はまだ未確認です。Appleが正式発表するまでは、「発表される見込み」と「確定情報」を分けて受け止めるのがよいでしょう。