これは、投資家が安全資産であるドルから、世界経済の拡大局面で上昇しやすい通貨へ資金を移したことを示している。
ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ狭い海峡で、世界の原油輸送における最重要ルートの一つとされている。
世界の原油輸出の大きな割合がここを通過するため、海峡の封鎖や航行制限はエネルギー市場に即座に影響を与える。
今回、航行再開の可能性が浮上したことで市場では次の変化が起きた。
つまり市場は、エネルギー供給の最悪シナリオが回避される可能性を織り込み始めた形だ。
もっとも、今回の市場反応は強気一辺倒ではない。
米政府当局者は、短期的に合意が成立する可能性は高くないとの見方も示しており、交渉には依然として多くの課題が残っている。
主な不確定要素には以下がある。
そのため現在の市場の動きは、将来の確実な解決を織り込んだものというより、緊張緩和の「可能性」への安堵感による反応とみられている。
現時点で世界市場に見られる共通パターンは次の通りだ。
ただし、実際に外交合意が成立するのか、そして制裁や航行の問題がどう整理されるのかが明確になるまでは、為替・原油・株式市場の変動は続く可能性が高いとみられている。