DRAM不足の影響を受ける製品として挙げられているのは、次の端末です。
これらの製品が影響を受けやすい理由は、比較的大容量のメモリと内蔵ストレージを搭載しているためです。PineNoteは4GBのLPDDR4 RAMと128GBのeMMCストレージを採用しています。 PinePhone Proも4GBのLPDDR4 RAMと128GBのeMMCフラッシュストレージを搭載しています。
なお、PinePhone Proについては別の事情もあります。PINE64のコミュニティブログによると、同モデルは販売数が生産を継続できる水準に達しなかったため、すでに販売終了となっています。 この販売終了は、今回発表されたメモリ部品不足による、より広範な生産一時停止とは分けて考える必要があります。
PINE64が以前の更新で、DRAM不足の影響を受けない製品として挙げていたのは以下の4製品です。
ただし、これは将来起こるあらゆる供給網の問題から完全に免れるという意味ではありません。あくまで、今回説明された特定のDRAM制約の影響を受けていないという位置付けです。また、最新の報道ではDRAMだけでなくeMMCの不足も問題になっており、現在の生産環境は単一のRAM部品不足よりも広い範囲に及んでいます。
これはあくまで推計であり、残り台数を示すものではありません。地域や販売店によって、在庫が維持される期間が同じになるとも限りません。購入を検討している場合は、在庫状況が今後さらに限られる可能性を考慮した方がよさそうです。
現時点で、新たな生産ロットの開始時期は発表されていません。再開の条件は、DRAMとeMMCの供給が改善し、価格がPINE64にとって採算の合う水準に戻ることです。PINE64は、生産を維持するためだけに端末価格を大幅に引き上げることには慎重な姿勢を示しています。
最も正確な見通しは、「メモリ部品の価格が現実的な水準になれば再開する可能性がある」という条件付きのものです。現時点の情報から、具体的な発売月や生産再開を断定することはできません。
今回の発表が対象としているのは、ハードウェアの製造です。Linuxディストリビューション、コミュニティによる移植版、OSイメージ、既存端末向けのソフトウェア開発を終了するという発表ではありません。2026年のPINE64関連の更新でも、PineNoteやPineTab 2のソフトウェア開発は引き続き扱われています。
そのため、すでに端末を所有しているユーザーは、引き続き利用でき、コミュニティの開発も継続できます。
一方で、長期的には間接的な影響も考えられます。新しい端末が市場に出回らなくなれば、テスター、開発者、購入者の母数が減り、将来のハードウェアを支えるコミュニティが小さくなる可能性があります。ただし、これは今回の発表から考えられる影響であり、PINE64がソフトウェアサポートの方針として表明したものではありません。
PineTime Proは、現時点では正式販売中の製品ではなく、開発が続いているスマートウォッチプロジェクトです。PINE64は、メモリを多く必要とするタブレットやスマートフォンの生産が止まる一方で、アップグレード版ウェアラブルの開発を進めています。
PINE64の情報からは、PineTime Proの開発活動や、コミュニティ開発者向けサンプルの存在が確認できます。しかし、最終的な発売日、価格、完全な製品仕様は確定していません。これらはPINE64が正式に公開するまで、決定事項として扱うべきではありません。
PINE64は、PinePhoneおよびPinePhone Proの完全な3Dファイルを公開しています。 端末の物理設計データが公開されることで、コミュニティはケースやアクセサリーの製作、修理、ハードウェア改造などに取り組みやすくなります。ただし、提供された情報だけでは、ファイルの正確なライセンスや公開日までは確認できません。
スマートフォンの生産を維持しにくい状況でも、こうした設計データは既存端末を対象にした工作や実験を後押しする材料になります。
PINE64のLinuxハードウェアは、AIインフラ需要を背景とするDRAMとeMMCの供給不足、そして部品価格の高騰によって、製造コスト面で大きな圧力を受けています。特に影響が大きいのはPineNote、PineTab 2、PinePhoneで、PineNoteとPineTab 2は約3カ月で在庫がなくなる可能性があります。
既存ユーザーにとって、今回の一時停止はLinuxサポートの終了を意味しません。購入を検討している人にとっては、入手性が今後さらに下がる可能性を示すニュースです。そしてPINE64のコミュニティにとって、次の大きな焦点は、同社が低価格路線を維持したまま新しい端末を作れる程度までメモリ価格が下がるかどうかになります。