後続の合意が発表されなければ、停戦はそのまま失効します。近い将来に起きる可能性が高いのは、戦闘の継続、攻撃や死傷者をめぐる発表、双方による責任の押し付け合い、そして外交圧力の再強化です。72時間の枠内ですでに戦闘継続や相互の違反主張が報じられていたためです 。
これは「完全に静かだった戦場が一斉に再開する」というより、不安定な小休止が終わり、もともと続いていた緊張がそのまま表に出る、という見方に近い状況です。
一方で、戦場の全域で同じ規模の戦闘が続いていたわけではありません。一部の報道では、大規模攻撃の一時的な減少や、主要な攻撃が確認されていない状況も伝えられました 。より正確に言えば、この停戦は安定した「双方が受け入れた戦闘停止」にはなりきらなかった、ということです。
ウクライナ側は5月11日、ロシアのドローン、爆弾、砲撃が北東部ハルキウ州と南部ヘルソン州の民間地域を襲い、少なくとも2人が死亡、7人が負傷したと発表しました 。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領も、ロシアは停戦を守っておらず、本気で守ろうともしていないと述べています 。
ロシア側は反対に、ウクライナを非難しました。ロシア国防省は、国営メディアを引用した報道によれば、ウクライナ側による停戦違反が1,000件を超えたと主張しました 。
引用された報道だけでは、双方が受け入れる違反件数や「どちらが先に破ったのか」は確定できません。ただし、期限を迎える前から、両政府がこの停戦を争点化していたことは明らかです 。
停戦が失効した後に、自動的な安全装置はありません。現時点の報道が示すのは、新たな合意がなければ戦闘と非難の応酬が続くという見通しです。別の展開になるには、正式な延長、新たな停戦、追加協議の発表、または1,000人対1,000人の捕虜交換で目に見える進展が必要になります 。