このルールはすぐに批判を呼んだ。
ゲームコミュニティでは、ファンアートやMAD動画、アニメーション、音楽など、人の手による二次創作が長年文化として根付いている。そうした背景の中で、AIを「主な制作手段」とする条件は、クリエイターの努力を軽視しているように受け止められた。
SNSやフォーラムでは次のような声が広がったと報じられている。
さらに一部のプレイヤーは、このイベントをコストを抑えた宣伝施策ではないかと疑う見方も示した。
批判はSNSだけにとどまらず、Steamのレビューにも波及した。
Steamはユーザー評価がゲームの印象を大きく左右するため、プレイヤーが不満を示す場としてよく使われる。
今回のケースでは、発表後短期間で次のような変化が起きた。
多くのレビューが、AI動画コンテストを直接批判する内容だった。
中国メディアの報道では、約2日で800件以上の低評価レビューが投稿されたとも伝えられている。
この騒動は、ゲームの状況もあってさらに拡大した。
『Party Animals』は2023年の発売時、Steamで**同時接続10万人以上(約104,000人)**を記録するヒットとなった。
しかしその後のプレイヤー数は減少しており、SteamDBのデータではある時点で同時接続約965人という状況も確認されている。
このためコミュニティでは、
といった不満と今回の問題が結びつき、批判がより強まったとみられる。
騒動を拡大させたもう一つの要因が、公式の反応の遅さだった。
報道によると、コンテストに関するフォーラムページはその後404エラーになり、イベントの扱いが不明な状態になったという。
しかし当初の段階では、Recreate Gamesは
といった正式な説明を出していないと報じられている。
今回の騒動は、いくつかの要因が重なった結果といえる。
単なるコミュニティイベントのはずが、AIを巡る価値観の衝突によって大きな炎上へと発展した形だ。
『Party Animals』の「Golden Paw Awards」は、ゲーム業界にとっても示唆的なケースになった。AIを取り入れた施策は注目を集めやすい一方で、ファンコミュニティの創作文化と衝突すると強い反発を招く可能性があることを示したと言えるだろう。