ところがニエウィアドマは即座に、ヴォレリングのチームメイト、セリア・ジェリーがアタックの直前に自分を“意図的にバリアーに押し込んだ”と主張。続くアタックに対応できなかったのはそのせいだ、と訴えたのです。
後になって、ヘリコプターやバイクからの別アングルの追加映像が公開されました。そこでは、ジェリーが集団の内側から外側へと移動し、ニエウィアドマを外側のバリアー側に押しやるように見えるシーンが確認できました。しかし競技委員は、この追加映像は「決定的な証拠とは言えない」と判断
。
レース運営側とUCIは当該シーンを検証しましたが、処分なしを決定。ニエウィアドマのチーム、キャニオン・SRAMはUCIに正式抗議を申し立てましたが、決定的な放送映像が欠落していたことと、追加映像があいまいだったことから、審判団はジェリーへの制裁もGC結果の変更も行いませんでした。
第8ステージの結果は変更されませんでした。ヴォレリングが8秒差でマイヨ・ジョーヌを着用して最終ステージに臨み、ニエウィアドマの訴えは公式には取り上げられませんでした。この騒動は、2026年大会の激しいGC争いの緊張を象徴する出来事として語り継がれています。そして、放送の空白が審判の判断を困難にした点は、女子プロロードレースにおける透明性と審判制度について、今後も議論を呼ぶトピックとなるでしょう。