この発表直後、金は0.8%急騰し一時4100ドル台に乗せた 。ビットコインも同時に上昇した 。利上げリスクを警戒していた市場にとって、据え置きはひとまずの安心材料だった。
金の上昇がすぐに失速した背景には、次の3つの要因がある。
金は発表後の上げ幅をすべて吐き出し、4050ドルを割り込み、決定前の水準である4021ドル近辺まで下落した 。
同日、イランがヨルダンにある米軍基地に向けて弾道ミサイルを発射した。米中央軍(CENTCOM)によれば、イラン革命防衛隊(IRGC)が米軍を「奇襲攻撃」しようとしたものの、全弾迎撃された 。この攻撃により、つい先日まで続いていた4日間の停戦は一瞬で崩れ去り、ホルムズ海峡での供給途絶リスクが再燃した。
ブレント原油は7月20日には1バレル90ドルを突破し、90.79ドルに達するなど既に高水準にあった 。FRB会合の時点でも89~90ドルを維持していた 。
金にとって原油高は諸刃の剣だ。
反落後の金価格で、トレーダーが注目する水準は以下の通り。
金は現在、2026年1月に付けた史上最高値の約5600ドルから約25%下落しており、調整ゾーンを深くさまよっている。タカ派なFRB、高止まりする原油、そして上昇する利上げ観測が、持続的な反発を阻んでいる 。