最新の報道時点でも、CEVAは調査を続けています。侵入経路、影響を受けた人数、実際にアクセスされたデータの範囲、データが持ち出されたかどうかは、まだ公表情報だけでは確定していません。また、犯行声明を出したランサムウェア集団なども確認されていません。
ポケモンセンターは、英国とドイツの顧客に対し、PokémonCenter.comの注文を発送するためCEVAに共有していた情報が、今回のサイバー攻撃の影響を受けた可能性があると通知しました。ポケモンセンターは、自社の顧客アカウントや決済処理が侵害されたわけではないと説明しています。
確認されている主な影響は次の2つです。
「Ghost Chateau Cyndaquil」のキーホルダーについては、今回の混乱との関連を指摘する購入者の報告があります。ただし、ポケモンセンターがこの商品を、侵害された、または公式にキャンセルされた特定商品として公表したことを示す十分な情報はありません。現時点で確定した事例として扱うべきではありません。
ポケモンセンターは、個別の注文をキャンセルした理由を公表していません。考えられる運用上の理由としては、出荷記録の信頼性を確認できない、在庫の所在や割り当てを確定できない、影響を受けた注文を安全に再構築する必要がある、といったものがあります。ただし、これらは合理的な可能性であって、調査で確認された事実ではありません。
注文がキャンセルされたからといって、その注文に紐づく個人情報が盗まれたことの証明になるわけではありません。逆に、キャンセルされなかったからといって、情報が安全だったと断定することもできません。注文キャンセルは、フォレンジック調査の結果ではなく、攻撃後の物流上の判断を反映している可能性があります。
ポケモンセンターの影響を受けた顧客について、報じられている、または流出した可能性がある情報は次のとおりです。
一方、今回のCEVA経由の影響は、パスワードや決済カード情報の侵害とは同じではありません。ポケモンセンターからの通知や報道によれば、同社のウェブサイトや顧客アカウントシステムは侵害されておらず、今回の影響を通じて決済カード情報がアクセスされた形跡もないとされています。
この違いにより、今回の情報流出だけを原因とするカード不正利用やアカウント乗っ取りの直接的なリスクは抑えられます。ただし、氏名、住所、メールアドレス、購入商品の情報がそろうと、偽の配送通知や返金案内を本物らしく見せることが可能になります。
複数の企業が同じ物流事業者を利用していたため、影響はポケモンセンターにとどまりません。影響を受けた、または顧客への通知を行った組織として、次の企業・団体が報じられています。
Valveも、欧州でSteamの実物ハードウェアを購入した顧客に注意喚起しました。対象にはSteam Deck、Steam Machine、Steam Controllerなどが含まれ、配送に必要な情報が影響を受けた可能性があります。Valveは、Steamのパスワード、決済カード番号、Steam Guardコードは今回の対象ではないと説明しています。
今回のように、攻撃者が実在する商品名や配送先を把握している可能性がある場合、詐欺メッセージの説得力は大きく上がります。実際に注文した商品、住所、注文キャンセル、配送遅延に触れていても、予期しないメールやSMSは疑ってください。
想定される誘い文句には、次のようなものがあります。