つまり、コア事業のパフォーマンスだけを見ると、2026年Q1はむしろ非常に好調な四半期でした。
問題は、ビットコイン保有分の評価損です。
企業が大量の暗号資産を保有している場合、会計ルールにより市場価格の変動を評価額として反映する必要があります。
2026年Q1には、ビットコイン価格が
と、およそ24%下落しました。
この影響でメタプラネットは
を計上する必要がありました。
この損失は実際にビットコインを売却して発生したものではなく、あくまで帳簿上の評価損(非キャッシュ損失)です。しかし金額が大きいため、営業利益を大きく上回り、最終的に約1,145億円の純損失として決算に現れました。
メタプラネットは、米MicroStrategyのようにビットコインを企業の主要な財務資産(トレジャリー)として保有する戦略を採用しています。
2026年Q1には
となりました。
これは世界の上場企業の中でもトップクラスの保有量です。
同社は独自の指標としてBTC Yieldを公表しています。
これは、希薄化後の発行株式数に対して、1株あたりのビットコイン量がどれだけ増えたかを示す指標です。
2026年Q1時点では
となり、資金調達や株式発行があっても1株あたりのビットコイン保有量は増加したことを意味します。
40,177BTCという規模により、メタプラネットは
とされています。
同社の積極的な蓄積戦略が、このポジションを作りました。
巨額赤字という見出しにもかかわらず、経営陣は2026年通期の業績予想を変更していません。
会社は以下の見通しを維持しています。
これは、ビットコイン価格の短期的な変動よりも、事業としての収益拡大を重視する姿勢を示しています。
今回の決算が示しているのは、ビットコイン財務戦略を採用する企業特有の決算構造です。
つまり、メタプラネットの決算を読むときは、「営業パフォーマンス」と「ビットコイン評価損益」を分けて見ることが重要と言えます。