こうした手順の途中で、WhatsAppではなくFacebookのログイン画面が表示されるという異常な挙動が確認された。
WhatsAppもFacebookも同じMetaグループのサービスとはいえ、ユーザーからすると「別サービスに飛ばされた」ように見えるため混乱が広がった。
報告の大半はブラウザ版のWhatsApp Webで発生しており、スマートフォンアプリ自体には大きな影響がなかったとされる。
特に多かった症状は次の通り。
つまり、問題はWebログインの認証プロセス周辺に集中していた可能性が高い。
この障害は特定の国だけでなく、複数の地域でほぼ同時に報告された。
報道やユーザー投稿で言及された主な地域は以下の通り。
これら以外の地域でも同様の投稿が見られ、世界的に発生した一時的なバグだった可能性が高い。
サービス障害を追跡するサイトDowndetectorでは、この時間帯にWhatsApp Web関連の報告が急増した。こうしたサイトはユーザー投稿を集計して障害を可視化する仕組みで、今回も短時間で数百〜数千件の報告が集まった。
主な報告内容は次のようなものだった。
SNS上でも「WhatsApp Webを開くとFacebookになる」という投稿が相次いだ。
Metaはこの件について詳細な技術説明を公表していない。ただし、複数の報道では原因として次の可能性が指摘されている。
それは、Metaの共通認証システム(パスキーなど)での設定ミスやルーティングの不具合だ。
現在、Metaは次のようなサービス間で認証基盤を共有している。
この共通インフラのどこかでログイン処理が誤って振り分けられ、WhatsApp Webの認証リクエストがFacebookのログインエンドポイントに送られた可能性があるとみられている。
障害が続いていた間、オンラインではいくつかの回避策が共有されていた。
これらは公式の解決策ではないが、バックエンド側の問題が解消されると自然に直ったケースが多かったと報告されている。
今回のトラブルは、完全なサービス停止ではなく短時間の断続的な不具合だったとみられる。
報道の検証では、最初の報告から数時間以内に正常動作に戻ったケースも確認されている。
スマートフォンのWhatsApp自体は問題なく使えることが多かったため、影響は主にPCやブラウザでWhatsApp Webを使うユーザーに限られていた。
このWhatsApp WebからFacebookへのリダイレクトについて、Metaは公式の詳細説明を出していない。
ただしMetaのサービスでは、過去にも複数アプリが同時に影響を受ける障害が起きている。例えば2024年12月には、Facebook・Instagram・WhatsAppに影響する大規模障害が発生し、Metaはその後サービスがほぼ復旧したと発表している。
今回の不具合は短時間で解消されたものの、重要な点を浮き彫りにした。
それはMetaのサービスが共通のログイン基盤で強く結びついているということだ。
そのため認証ルーティングに小さなミスが起きるだけでも、今回のように「WhatsAppに入ろうとしたらFacebookが表示される」という予想外の現象が起こり得る。
ユーザーにとっては奇妙な出来事だったが、巨大プラットフォームの裏側で複数サービスがどれほど密接に連携しているかを示す一例ともいえる。