削除対象とされたのは13作品で、『Nexoria: Dungeon Rogue Heroes』『Bullet Beat』『Taimumari: Complete Edition』などが含まれていました。
Ternoxは、PlayStation Supportが当初、自社の主張を取り上げず、送信したメールにも返信しなかったと説明しています。 何が問題だったのか分からないまま、作品の販売停止と新作の発売中止だけが先に示されたことが、今回の判断を特に不透明なものにしました。
今回の契約終了は、PlayStation Storeから低品質なゲーム、いわゆる「シャベルウェア」を整理する動きが報じられていた時期と重なりました。そのため、Ternoxの作品が自動判定や誤分類によって一括削除の対象になったのではないか、という見方がゲームメディアやユーザーの間で広がりました。
ただし、ソニーがTernoxをシャベルウェアと判断したと示す公表情報はありません。報道では、Ternoxの作品は正規のインディーゲームとして扱われています。特に同社を代表する『STONKS-9800』はSteam早期アクセス中で、当時の報道によればSteamユーザーからの好意的なレビュー率は97%、販売本数は10万本に達していました。
こうした経緯から、誤分類や何らかの手続き上のミスだった可能性は考えられます。しかし、それはあくまで状況から導かれた推測であり、ソニーが確認した説明ではありません。Ternox自身も、契約終了の理由を受け取っていないとしています。
Ternoxは、PlayStation側が判断を見直すことを期待し、自社の声明を広めてほしいとユーザーに呼びかけました。その後、ゲームメディアやファンが問題を取り上げ、騒動は広く知られるようになりました。
そして8月20日、Ternoxはアクセスが復旧したと発表しました。時系列だけを見れば、世間の注目が集まった後に判断が覆ったことになります。ただし、ファンやメディアの声が直接の原因だったと裏付ける公的な説明はなく、ソニー社内で何が決め手になったのかは分かっていません。
また、報道によれば、『STONKS-9800』のPS5版も、ゲームが完成した段階で発売を目指す計画に戻っています。 一部報道は今回の対応を、ソニーがストア整理に関連するミスを修正したものと表現していますが、ソニーが詳細な経緯を公表したわけではありません。
契約が復旧したことでPS5版の可能性は戻りましたが、発売時期や移植の範囲、認証の進捗、パッケージ版の有無は明らかになっていません。『STONKS-9800』は現在もSteam早期アクセス中で、TernoxはXbox版とNintendo Switch版についても計画を示しています。
騒動が起きる前、TernoxはPS5版を2027年に発売し、PS5向けのディスク版も用意したいと考えていました。しかし、契約終了によってその計画は影響を受けており、現時点で新たな発売日やパッケージ版の実現は確認されていません。
現時点で確実に言えるのは、Ternoxが「理由の説明がないまま契約を終了された」と発表し、13作品の削除と『STONKS-9800』PS5版の中止が迫ったこと、そして騒動が公になった後にPlayStationへのアクセスが復旧したことです。誤分類や運用上のミスが関係した可能性は残りますが、ソニーの正確な判断理由は依然として不明です。