Royal Popは世界の一部のSwatchブティックのみで販売され、オーデマ ピゲの店舗やオンライン販売では入手できませんでした。
この販売方法により、発売前から需要が集中。米ロサンゼルスのウエストフィールド・トパンガでは数百人が店舗前に列を作り、前夜から並ぶ人も出たと報じられています。
さらにニューヨークのタイムズスクエアなどでも、時計ファンが数日前から店舗前でキャンプ状態になり、歩道が一時的な待機場所のようになる場面も見られました。
限定店舗での販売と発売日の固定という方式は、スニーカーの「ドロップ」に近い販売戦略で、Swatchが過去のコラボでも採用してきた手法です。
二次市場は発売前からすでに動き始めていました。
eBayなどではプレセール出品が約1,200〜1,500ドルで掲載され、なかにはその価格帯で売れたとされる例もあります。
定価と比較すると、これは約3倍からほぼ4倍のプレミアムに相当します。さらに高額な出品も見られましたが、発売直後の段階ではその価格で実際に売れたかは限定的でした。
このような急激な転売価格の上昇は、Swatchが高級時計ブランドと組むコラボではよく見られる現象です。初期購入者の中には、コレクターだけでなく転売利益を狙う人も含まれています。
今回のコラボで意外だったのは、腕時計ではないという点です。
Royal Popは、オーデマ ピゲの象徴的モデル「ロイヤルオーク」のデザインコードを取り入れた**カラフルな懐中時計コレクション(全8モデル)**として登場しました。
主な特徴は次の通りです。
時計はストラップ付きで首から下げたり、バッグに付けたり、デスククロックのように飾ったりと、従来の高級時計とは異なる遊び心のある使い方が想定されています。
Royal Popは2026年5月16日から一部のSwatch店舗のみで販売されました。
また購入には次の制限が設けられています。
このルールは大量購入を防ぐためですが、店舗数自体が限られているため、結果として初期供給はかなり少なく見える状況になりました。
今回のコラボが大きな話題になった理由はいくつかあります。
まず、ロイヤルオークというアイコン的デザインです。オーデマ ピゲのロイヤルオークは通常、数万ドル以上の価格帯で知られる高級スポーツウォッチであり、そのデザインを数百ドルで体験できる点が注目を集めました。
さらに、Swatchは
という、MoonSwatchでも成功した**「話題化を前提とした発売モデル」**を再び採用しました。
SNS上では行列やキャンプの様子、ポップなデザインが拡散され、発売前から関心が加速していきました。
興味深い点として、オーデマ ピゲはこのプロジェクトについて自社取り分の収益をすべて時計製造技術の保存・継承プロジェクトに充てると発表しています。
ただし、このチャリティー構造があっても転売は止まりませんでした。多くの購入者にとって重要だったのは、
といった要素だったためです。
Royal Popの発売は、Swatchのコラボ戦略が依然として強い影響力を持つことを示しました。
400ドル前後の懐中時計でも
が組み合わさることで、世界中に行列が生まれ、二次市場では発売直後から約1,200〜1,500ドルのプレミアム価格が形成されました。
今後、供給量が増えれば価格は落ち着く可能性もありますが、少なくとも発売初週の段階では、MoonSwatchに続く「ドロップ型コラボ」の成功例として強い印象を残したと言えます。