ウクライナは2026年8月28日、前線で242件の戦闘が発生したと報告した。戦闘が最も激しかったのはドネツク州で、ポクロウシク方面ではロシア軍による攻撃が41件、コスチャンティニウカ方面では24件に上った。
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今回の状況は、ロシア軍が攻撃を重ねる一方、ウクライナ軍が防衛線を維持し、複数の地域で局地的な反撃を試みるという構図だ。これらの数字や戦況は軍当局の発表と戦場観測に基づくものであり、すべての領土支配を独立に確認した地図とは異なる点には注意が必要だ。
戦闘が集中した地域
ポクロウシク方面
最も多くのロシア軍攻撃が報告されたのはポクロウシク方面だった。ウクライナ側によると、コトリネ、セルヒウカ、モロデツケ周辺と、トレツケ、ソフィイウカ、ビリネ、ドブロピリャ、ウダチネ、ムラウカ、ビリャキウカ、ノボパウリウカ方面で、計41件の攻撃を撃退したという。
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少なくともウクライナ側の発表からは、この方面でロシア軍による突破が確認されたとは読み取れない。最も確実に言えるのは、ウクライナ軍が激しい圧力の下で陣地を維持したということだ。
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コスチャンティニウカ方面
コスチャンティニウカ方面では24件の攻撃が報告され、ポクロウシクに次ぐ激戦地となった。両方面だけで、1日の戦闘の大きな割合を占めており、ドネツク州の主要都市群を守る防衛線にロシア軍が継続的な圧力をかけていることを示している。
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リマン、クピャンスク、オレクサンドリウカ
他の地域でも戦闘は続いたが、規模はポクロウシクやコスチャンティニウカに比べて小さかった。
- リマン方面:リマンとディブロワ周辺、およびシイキウカ、フレキウカ、スタウキ方面で11件の攻撃が報告された。
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- クピャンスク方面:ウクライナ軍参謀本部の作戦報告では、ノボオシノベ方面で1件の攻撃が報告された。
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- オレクサンドリウカ方面:ピドブネ、マリイウカ、リブネ方面で5件の攻撃があったが、入手できる情報からはロシア軍の領土獲得は確認できない。
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ウクライナ軍に報告された成果
8月28日におけるウクライナ軍の最も明確な成果は、防御面でのものだった。ポクロウシク方面で報告された41件の攻撃を食い止め、ロシア軍の攻撃を確認された突破につなげなかったとされる。
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一方、より目立ったウクライナ側の動きは、前線北部で報告された。戦場情報に基づく分析では、クピャンスク北方のドボリチナとザパドネ周辺で、ウクライナ軍が反撃を実施したとされる。また、ロシア側の情報発信者も、リマン方面でウクライナ軍の反撃が効果を上げていると認める例が増えているという。
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リマン南東部のディブロワやオゼルネ周辺、さらにヤンピリ方面でも、ウクライナ軍がロシア軍の作戦を押し返そうとしていると報告された。ボロワ南東部の「グレーゾーン」でのウクライナ側の活動も伝えられているが、こうした情報だけで、支配権が安定的かつ完全に移ったと判断することはできない。
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約1,200キロの前線と「積極防御」
ウクライナ大統領府副長官のパウロ・パリサ氏は、活動中の前線が依然として約1,200キロに及ぶと説明した。そのうえで、ロシア軍の前進速度には持続的な鈍化傾向が見られると述べ、見通しについて「限定的な楽観」との認識を示した。ただし、これは戦争全体の脅威が終わったという意味ではない。
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パリサ氏が示したウクライナ側の方針は「積極防御」だ。これは、守勢に徹して固定陣地を維持するだけでなく、ロシア軍を消耗させながら、選定した地域で計画的な攻勢を実施する考え方を指す。リマンやクピャンスク周辺で報告された反撃は、この方針に沿った動きとみられる。
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重要なのは、ロシア軍の前進が鈍化しているとしても、戦闘の規模が小さくなったわけではない点だ。242件の戦闘が報告され、その多くがドネツク州に集中したことは、ウクライナ軍が局地的な機会を探りながらも、依然として大きな圧力を受けていることを示している。
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リマン周辺では支配状況をめぐる主張が対立
ロシアの軍事ブロガーは、リマン方面の一部でウクライナ軍が主導権を握り、ゼレベツ川西岸、ディブロワとオゼルネ周辺、ヤンピリ方面で反撃していると伝えた。また、クピャンスク北方のドボリチナとザパドネ周辺でのウクライナ軍の反撃も報告された。
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ただし、特定の集落をどちらが支配しているかについては、情報が食い違っている。ディブロワとオゼルネをロシア軍が掌握したとの主張は、ロシア軍西部軍集団に近い情報源からも疑問視されたとされる。
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したがって、現時点で慎重に導ける結論は、ウクライナ軍が北部・東部の複数の方面でロシア軍の作戦を積極的に妨げている一方、個々の集落の正確な支配状況は流動的で、独立した検証が難しいということだ。
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ロシア軍が狙うスロビャンスク方面
ポクロウシクとコスチャンティニウカ周辺の戦闘は、ドネツク州のいわゆる「要塞ベルト」をめぐるロシア軍の広範な作戦の一部でもある。この防衛線には、スロビャンスク、クラマトルスク、ドルジキウカ、コスチャンティニウカなどの主要都市が含まれる。
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分析では、ロシア軍はリマンを経由して北東からスロビャンスクへ接近する試みが期待どおりの前進につながらなかった後、東および南東からの進出に力を入れているとされる。これは攻撃の重点が移ったことを示すが、直ちに突破が確認されたことを意味するものではない。
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スロビャンスク周辺では、地上作戦に備えてウクライナ軍の補給や防御を弱体化させる狙いとみられる攻撃も増えている。スロビャンスク市当局者によると、ロシア軍は多連装ロケットシステム、滑空爆弾、攻撃ドローンを使用し、周辺への攻撃密度を高めた。
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一方、ロシア側が主張するスロビャンスクへの急速な接近については、分析機関が異議を唱えている。米国の戦争研究所(ISW)は、ロシア軍の領土的な前進はモスクワ側の主張より限定的だと評価した。
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今後の焦点
今後の主な焦点は、ロシア軍がポクロウシクとコスチャンティニウカ周辺で繰り返す攻撃を、確認可能な陣地の前進へと転換できるかどうかだ。同時に、リマンやクピャンスク周辺のウクライナ軍の反撃が局地的なものにとどまるのか、さらに広がるのかも注目される。
北部国境に関する情報は、特に慎重に見る必要がある。ロシア側には、ハルキウ州やスムイ州の国境付近に緩衝地帯を設ける、または拡大するという作戦上の論理があると報告され、圧力がチェルニヒウ州方面へ及ぶ可能性も懸念されている。ただし、9月に作戦が実施される場合の規模、時期、差し迫り具合を裏付ける具体的な証拠は、現時点では十分ではない。
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8月28日の前線を最も端的に表すなら、激しい攻撃と反撃が交錯する「係争状態」だ。ロシア軍はドネツク州で強い圧力を維持し、ウクライナ軍は最も激しい攻撃を撃退したと報告した。さらに、リマンとクピャンスク方面では、局地的な反撃によって戦場の主導権を奪おうとしている。
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