X Moneyは、Xアプリに内蔵されたデジタルバンキングプラットフォームです。デジタルウォレット、FDIC(連邦預金保険公社)の保護対象となる預金口座、個人間送金、請求書支払い、電信送金、そしてXブランドのVisaデビットカード(金属製の物理カードとApple Payに対応したデジタルカードの両方)を組み合わせたサービスです 。要するに、SNSから離れることなく日常的な銀行取引や支払いをすべて処理できるように設計されています。
X Moneyは新しい銀行ではありません。既存の金融パートナーを通じて運営されています 。
現時点では、X Moneyは米国在住のX PremiumおよびPremium+会員のみが対象で、かつ初期展開段階の招待制となっています 。すべてのXユーザーがすぐに使えるわけではありません。X Premiumは月額8ドル(年間84ドル)、X Premium+は月額40ドル(年間395ドル)です 。
X Moneyは、多くのネット銀行を凌駕する、あるいはそれに匹敵する一連の特典を提供しています。
2026年7月28日の一般公開に先立ち、同年6月下旬から最上位会員を対象とした限定テストが実施されました。このテストでは、あるユーザーがイーロン・マスク自身に個人間送金機能で25ドルを送金し、マスクがX上でその支払いを公に認めたことが話題を呼びました 。この出来事がベータ版の終了と本格ローンチ開始の合図となりました 。
X Moneyは、マスク氏が長年掲げてきたXを「何でもアプリ」にするという構想の大きな一歩です。これは、中国のWeChat(微信)のように、ソーシャルネットワーキング、メッセージング、決済、サードパーティサービスを単一のプラットフォームに統合するというビジョンに基づいています 。年利6%(米国の平均普通預金金利1%未満と比較)、無制限のキャッシュバック、即時送金といった特徴を持つX Moneyは、ネオバンクや従来の当座預金口座、さらにVenmoやCash Appといった個人間決済サービスと直接競合する位置づけです 。