| 約18万台超(7月までの累計)/納車ベースで17万2513台 |
| 販売価格(中国市場) | 5万9800~6万8800元(約8,860~10,190ドル)。プロモーション価格は6万1800元(約9,130ドル)から | 26万3500元(約3万9050ドル)から。上位グレードは31万3500元(約4万6460ドル) |
| セグメント | コンパクト電気ハッチバック(全長4135mm、ホイールベース2650mm) | ミッドサイズ電気SUV |
| 航続距離(CLTCモード) | 310km~480km(バッテリー容量30~47kWhのLFP、CATL製) | (参考:最大750km) |
| モーター出力 | 58kW(78馬力)または85kW(114馬力)、リア搭載 | — |
Geelyは2026年5月、改良型「星愿」を投入。従来型からさらに6%値下げし、6万1800元からの6グレードを設定した。バッテリー容量は引き上げ(エントリーグレード30.12kWh→35kWh、上位グレード40.16kWh→47kWh)、航続距離は最大480km(CLTC)に延長、14.6インチの大型タッチスクリーンも採用した
。18ヵ月の間に2度の改良を実施し、そのたびに航続距離を伸ばし価格を下げている。この製品サイクルの速さはテスラが追随できていない部分だ
。
テスラの中国国内小売販売台数は2026年上半期に23万8955台と、2023年のピーク(29万4105台)から19%減少した。一方で上海工場からの輸出は急増しており(2026年上半期の輸出は22万8994台、前年同期の10万1064台から倍増)、生産台数の記録更新は国内需要の強さを意味しない
。モデルYの上半期納車台数の伸びはわずか0.6%だった
。
かつては「テスラ=ステータス」「中国EV=安かろう悪かろう」というイメージがあったが、今や中国消費者は地場ブランドのEVを「テスラよりはるかにコストパフォーマンスが良い」と評価している。テスラの「技術的優位性」のブランド力は相対的に低下している。
トップ10すべてがEV:2026年上半期の中国車種別販売トップ10は、すべてNEV(新エネルギー車)が占めた。トップ3はGeely星愿、テスラ・モデルY、BYDの複数モデル。伝統的外国ブランドとしてはフォルクスワーゲンの1車種のみがランクインした。
超低価格EVへのシフト:世界最大の自動車市場で最も売れているクルマが、約1万ドルのコンパクトハッチバックになったという事実は、中国のEV普及が「テクノロジー」から「価格の手頃さ」へと主戦場を移していることを示している。
中国勢の独走:中国自動車メーカー(Geely、BYD、Leapmotor)がトップセラーズリストを席巻し、外資系レガシーブランドは隅に追いやられている。
月次の変動はある:星愿が毎月1位だったわけではない。モデルYは2026年6月に3万8654台を売り上げて首位を奪還し、3月と4月も首位だった。しかし半年間の累計では星愿の安定した販売が勝った。
価格の壁:値下げを繰り返しても、モデルYの最安値は約3万9050ドル(約580万円)。星愿の約4倍の価格だ。テスラがこの価格差を埋めるには、小型車プラットフォームの導入やLFPバッテリーへの全面的な切り替えなど、コスト構造の抜本的な見直しが必要となる。
空白の市場セグメント:星愿やBYDシーガル、Leapmotor A10などが開拓した「コンパクトEVセグメント」に、テスラは参入していない。中国のEV市場で最も成長が著しいこの分野を、テスラは完全に取り逃している。
国内販売の伸び悩み:テスラの中国国内小売販売は2023年をピークに減少し、2026年上半期は23万8955台(前年同期比9%減、2023年上半期比19%減)。上海工場の生産は輸出向けが支えている。
競合の驚異的な改良スピード:Geelyは18ヵ月で星愿を2度改良した。テスラのモデルYは2026年初頭にマイナーチェンジを行ったが、中国勢のスピードには到底追いついていない。
ブランドイメージの地殻変動:中国では「テスラ=憧れのブランド」から「中国EV=割安で実用的」への軸足シフトが起きている。
ソースによって販売台数の数字にわずかな差がある。Motor1はGeely E2の2026年上半期販売台数を約24万4000台とする別の推定値を報じているが、最も信頼性が高く広く引用されているAutohome/CNBCのデータでは、星愿は7月までの6ヵ月間で約19万7500台とされている。モデルYの数字も、純粋な納車ベース(17万2513台)と7月までの販売ベース(約18万台超)で開きがある。しかし、「星愿1位、モデルY2位」という順位は、すべての信頼できるソースで一致している
。